ずっと見ていたいクーポラ。ノヴァーラ、サン・ガウデンツィオ聖堂

ずっと見ていたいクーポラ。ノヴァーラ、サン・ガウデンツィオ聖堂|イタリア観光ガイド

サン・ガウデンツィオ聖堂に行ってきました!

ミラノ―トリノ間を走る電車に乗っていると車窓から見える美しいクーポラ(丸屋根)。その正体を暴きに、クーポラのあるノヴァーラの駅に降り立ったところ、想像以上の素敵な聖堂との出会いがありました。

サン・ガウデンツィオ聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. イタリア有数の美しいクーポラを見物できる点。
  2. ノヴァーラの街の中心部にあり、アクセス◎な点。
  3. ミラノ、トリノ観光とセットでまわりやすい点。

ピエモンテ州ノヴァーラ(Novara)。ここは、ミラノ&トリノの二大観光都市の間にある街で、電車でイタリア旅行をする際に、途中下車するのにもぴったりのスポットです。日本人観光客はまだまだ少ないですが、イタリアからの旅行者はたくさん!というのも美しいクーポラを持つ「サン・ガウデンツィオ聖堂(Basilica di San Gaudenzio/バジリカ・ディ・サン・ガウデンツィオ)」があるからです。

サン・ガウデンツィオ聖堂 押さえておくべき魅力とは?

美しい「クーポラ」

サン・ガウデンツィオ聖堂のトレードマークであり、ノヴァーラの街のシンボルでもあるクーポラ。なんと高さは121メートルもあり、郊外などからでもハッキリ望むことができます。建設を手掛けたのはノヴァーラ郊外で生まれたアレッサンドロ・アントネッリ(Alessandro Antonelli)。「アントネッリ」の名前からお察しの方もいるかもしれませんが、州都トリノにある有名スポット「モーレ・アントネリアーナ(写真)」も、彼の作品として有名です。

クーポラの上の「金の銅像」

クーポラをじっくり眺めていると、てっぺんにキラキラと輝くものが見られます。正体は金色に輝く救世主イエスのモニュメント。小さく見えますが、なんと高さ5メートルもある大変大きなものです。ピエトロ・ズッキ(Pietro Zucchi)の手がけた作品で外にあるのはレプリカ。本物(写真ご参照)は館内で見ることが出来るので、お見逃しなく!

クーポラの「裏側」

さて、1841年に建設が発表されたクーポラ。しかしながら、戦争や資金不足などが続き、先述の救世主イエスのモニュメントが設置された頃には、時はすでに1878年になっていました。その間、アレッサンドロ・アントネッリが熱心に行っていたのが、クーポラ内部の装飾。主に1873年から着手した、化粧漆喰(スタッコ)でつくられた美しい花模様は、今日まで訪れる私たちの心にもたくさんの花を咲かせてくれています。

クーポラ横の「鐘楼」

クーポラの横には、イタリアの教会に欠かせない「鐘楼」もちゃんと設置されています。偉大すぎるクーポラのオーラに見劣りしがちですが、こちらも傑作。高さもなんと約91メートルあります。ベネデット・アルフィエーリ(Benedetto Alfieri)が1753年から86年にかけて手掛けた、クーポラより100年ほど前に出来た作品。聖堂本体から少しだけ離して据えられています。

礼拝堂にある「黒い聖母」

聖堂内でクーポラの裏側らとともに見逃せないのが、館内左手にある「ロレートの聖母の礼拝堂(Cappella della Madonna di Loreto)」の中に祀られている「黒い聖母像」です。「ロレート」という街にある聖母像が「黒い聖母像」の中でも特に有名なものなのですが、カトリック圏全体でも約450体ほどしかないと言われているので、大変貴重なものとして崇められています。

サン・ガウデンツィオ聖堂 是非食べてほしい逸品

Pastiglie Leone

「パスティリエ・レオーネ」は、ノヴァーラのあるピエモンテ州の銘菓のひとつ。州内ではスーパー、カフェ、レストランのレジ前など、至る所で買うことが出来ます。何十種類あるかわからないほどラインナップ豊富な味&パッケージも魅力。中には、フリスクのようなカラフルな小粒ラムネが入っており、みずみずしく、食感はチューイングキャンディにちょっと似ています。

サン・ガウデンツィオ聖堂ワンポイントアドバイス

「写真撮影は少し離れた場所から行うと◎」
ピエモンテ州で2番目に人口の多いノヴァーラ。当然、街中にはたくさんの建物が並んでおり、高さ数十階建てのビルほどの高さを誇る鐘楼とクーポラですら、綺麗に写真に収めるのは難儀です。コツは、ちょっと面倒でも、少し離れた場所から撮影すること。上で載せた写真は聖堂から100メートルほど歩いた所にあるアレッサンドロ・アントネッリ通り(Via Alessandro Antonelli)から撮ったものなので、是非参考にしてみてください。

サン・ガウデンツィオ聖堂観光での注意点

サン・ガウデンツィオ聖堂観光での注意点
  1. ミラノから行く人は「Milano Centrale」駅から乗りましょう。
  2. トリノから行く人は「Torino Porta Nuova」駅から乗りましょう。
  3. ノヴァーラはピエモンテ州ですがミラノ(ロンバルディア州)に近い街です。

ミラノ&トリノは大都市ゆえに駅がたくさん!電車に乗る際は、上でご紹介した駅がそれぞれ最短でノヴァーラに行けるので便利です。ちなみにミラノからは約40分、トリノからは約70分でアクセス出来ます。

まとめ

サン・ガウデンツィオ聖堂は車や電車から窓越しに望むのも良いですが、近くで見るともっとイイ!イタリアは陸路が発達しており、電車の乗り放題券などもあります。ミラノやトリノに遊びに行く方予定のは、ぶらり途中下車気分で、ノヴァーラにも降り立ってみてはいかがでしょうか?2大観光地に比べローカルな雰囲気が漂う為、暮らすように旅をすることが出来ると思います。

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