七変化する世界遺産、トリノ郊外の「リヴォリ城」の魅力とは

七変化する世界遺産、トリノ郊外の「リヴォリ城」の魅力とは | イタリア観光ガイド

リヴォリ城に行ってきました!

トリノの誇る世界遺産「サヴォイア王家の王宮群」は、そのうちのいくつかが、市街地からやや離れた場所にあります。それらの中で、今回はリーヴォリ(リヴォリ)地区にある「リヴォリ城」について、詳しくご紹介します!

リヴォリ城とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 観光客が少なくのんびり見学出来る点。
  2. 自然豊かな郊外の丘の上にある世界遺産。
  3. お城の中と外でガラりと変わる、雰囲気の魅力。

「リヴォリ城(Castello di Rivoli/カステッロ・ディ・リーヴォリ)」は、トリノの市街地から15キロほど離れたリヴォリ地区(Rivoli/リーヴォリ)の、小高い丘の上にあります。他の世界遺産群から少し離れた場所にあるため、観光客も少なく、のんびり観光出来る点が魅力。また、お城の外と中でガラリと異なる雰囲気も、大変珍しく、定評があります。

リヴォリ城観光 押さえておくべき魅力とは?

パッチワークのような外観

リヴォリ城を初めて見た人のほとんどが「正面はドコ!?」と混乱してしまうのではないでしょうか?リヴォリ城は、確かに遠くから見るとお城のような形をしているのですが、近くで見ると、どこが正面なのかわかりにくいのが特長です。もともと9世紀頃建てられたと言われている建物。その後、増築されては壊され、パッチワークのように、様々な時代の建築技術が組み合わさり、現在のような姿になりました。現地では、まずはリヴォリ城の不思議な外観を、じっくりと御覧ください。

お城へと続く、美しい参道

リヴォリ城はもとは要塞としての役割を果たすべく、リヴォリ郊外の丘の上に建てられました。見晴らしの良い高台に建てられたがゆえに、お城へと続く参道も、結構な坂…。酷暑の日はちょっと大変ですが、ヨーロッパらしい可愛いお店が連なる道は、歩くたびに胸が高鳴ります。レストランやお土産店もいっぱい!現地では、是非イタリア版の参道の情緒もお楽しみください。

高台からの絶景

頑張って参道を上りきった暁には、美しいリヴォリ城とともに、高台からのパノラマビューも出迎えてくれます!特に目を引くのが、郊外にあるもうひとつの世界遺産「スペルガ聖堂(Basilica di superga)」に向かってまっすぐ伸びる一本の大通り。フランチャ通り(Corso francia/コルソ・フランチャ)」という名がついており、町全体のシンボルとなっています。

付属する現代美術館

リヴォリ城で最も驚かされるのが、外と中とのギャップ。リヴォリ城の中はなんと現代美術館(Museo d’arte contemporanea/ムゼオ・ダァルテ・コンテンポラネア)になっています。まるでニューヨークのMOMAのようなポップな世界観。イタリアのお城と言えば、豪華絢爛な金の調度品やガラスのシャンデリア…といったイメージを持たれている方にこそ、是非ギャップを楽しんでいただきたいです。

中世の栄華の面影

お屋敷と壁がパッチワークのように複雑に組み合わさったリヴォリ城ですが、目が慣れてくると、なんとなく1つ1つがパズルのピースのようにハッキリと見えてきます。リヴォリ城を形作るピースの中で、特に目を引くのが「長袖」の意味を持つ「Manica Lunga(マニカ・ルンガ)」。長袖のように細長い建物は、リヴォリ城の象徴的存在なので、是非写真におさめてください。

リヴォリ城 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Bonet

「ボネ」は一言でいうとチョコレートプリン。しかし、ただのチョコレートプリンではありません。固めのプリンの中にはなんとアマレットというクッキーのようなお菓子が混ぜ込まれているのです。ザクザク食感がアクセントになってとっても美味しい!写真はレストランでの一コマですが、スーパーなどでカップ入りの1人用のボネも売られています。

リヴォリ城 ワンポイントアドバイス

「バスのチケットは行きに往復分、買っておきましょう」
市バスを使ってリヴォリ城に行く方予定の方は、行きに帰りの分のチケットも買っておきましょう。トリノ市内中心部を走るバスは値段が一律ですので、行きに乗車券を2枚買っておけばオッケー。チケットは街のタバッキ(商店のようなお店で店先に「T」の看板がでています)で売られています。

リヴォリ城観光での注意点 押さえておくべき事項3選

リヴォリ城観光での注意点
  1. バスに不安がある方はタクシーが便利。
  2. トリノ市街地から離れた場所にあります。
  3. 坂道は結構キツイです。

リヴォリ地区は、トリノ市街地から約15キロ離れた場所にあります。市バスを使ってお城まで行くことができますが、イタリア語のアナウンスのみとなるので、少しでも不安がある方は迷わずタクシーやツアーで行くことをオススメします。バスで行く場合は降車後、お城まで坂道が続くので歩きやすい靴で見学にいきましょう。

まとめ

イタリアには数えきれないほどのお城があります。ゆえに全部が全部、何百年もの間、定期的にメンテナンスされ続けているわけではありません。要塞、邸宅、現代美術館…時代毎に、七変化を遂げた、リヴォリ城は、郊外のお城だからこそ味わえる独特の魅力を放っています。是非時代の変遷によって進化し続けるその姿を、たっぷりとお楽しみください。

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