哲学者ニーチェゆかりの地。トリノ、カルロ・アルベルト広場

哲学者ニーチェゆかりの地。トリノ、カルロ・アルベルト広場|イタリア観光ガイド

カルロ・アルベルト広場に行ってきました!

トリノの世界遺産密集地帯にある「カルロ・アルベルト広場」。目の前には世界遺産。四方を優雅なお屋敷が囲む石畳の美しい広場は、365日いつ行っても雅な気持ちにさせてくれます。

カルロ・アルベルト広場とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 観光地ど真ん中にある点。
  2. 世界遺産を一緒に楽しめる点。
  3. 365日異なる表情を見せてくれる点。

「カルロ・アルベルト広場(Piazza Carlo Alberto/ピアッツァ・カルロ・アルベルト)」は、トリノ最大の観光スポット、トリノ王宮の目と鼻の先に広がる広場。そこまで広いエリアではないものの、アクセスが良く、週末には様々な催し等も開催される為、一年中多くの人でにぎわっています。ドイツ出身の哲学者、ニーチェゆかりの地としても有名。

カルロ・アルベルト広場 押さえておくべき魅力とは?

目の前に立つ、世界遺産

カルロ・アルベルト広場の象徴的存在が、西側に立つ世界遺産「カリニャーノ宮(Palazzo Carignano)」と、東側に立つ「トリノ国立大学図書館(Biblioteca nazionale universitaria di Torino)」です。前者は17世紀に、後者は20世紀に入って整えられたもの(元々はカリニャーノ宮の付属施設のひとつでした)。カリニャーノ宮の方は、中が博物館になっているので、見学することも出来ます。

広場のシンボル、カルロ・アルベルト像

広場の中心にはイタリアの王族、サヴォイア家の重鎮カルロ・アルベルト・アメデーオ・ディ・サヴォイア(Carlo Alberto Amedeo di Savoia)の騎馬像があります。カルロ・マロケッティ(Carlo marochetti)によって1861年に制作されたもの。中央にはカルロ・アルベルト。その周りには4人の女性(殉教、自由、市民の平等、法を擬人化たもの)、さらにそれらを囲むように4人の男性像(イタリアの兵士を表した)が囲んでいます。

針金を使った可愛らしい現代アート

トリノ国立大学図書館の前には、ロドルフォ・マラシウロ(Rodolfo Marasciuolo)が制作した針金を使った現代アートが飾られています。ロドルフォ・マラシウロは、トリノ市の職員。公園の管理等に従事しているウチに、リサイクル素材を使ったアートで市内の公園を魅力的なものにすることを思いつき、現在では市内の至る所で、チャーミングな芸術作品を展開しています。

ニーチェの足跡

こちらは広場の北側の建物の壁にはめ込まれた、ドイツの哲学者、フリードリヒ・ニーチェ(Friedrich Nietzsche)のレリーフ。ニーチェは1888年秋から1889年の初めまで、レリーフの掲げられたお屋敷の一角に滞在しており、そのことは、2002年、イタリア映画「I giorni di Nietzsche a Torino(ニーチェのトリノでの日々)」になるほど、イタリアでは有名です。

Galleria Subalpina

こちらはニーチェのレリーフの先に広がる「スバルピナのガレリア(ガレリア・スバルピナ)」。19世紀後半にピエトロ・カレラ (Pietro Carrera)によって設計されたガレリア(回廊の一種)で、24時間365日通行可能。建物の中にはトリノの有名店、バラッティ・エ・ミラノ(Baratti & Milano)やアルカディア(Arcadia)などが入っていて、映画やドラマなどのロケ地としても、しょっちゅう使われています。

カルロ・アルベルト広場 是非食べてほしい逸品

Nuvola

「ヌーヴォラ」はカルロ・アルベルト広場から東に10分ほど歩いた所にある、老舗のお菓子屋さん「Pasticceria Ghigo (パスティッチェリア・ギーゴ)」の作るトリノ名物のケーキ。「雲」を意味するイタリア語に由来するケーキで、スポンジケーキにバタークリームがサンドされ、周りを粉糖で飾られています。ホリデーシーズン限定のレア商品。ミニサイズもあるのでぜひお試しあれ!

カルロ・アルベルト広場ワンポイントアドバイス

「ニーチェの家」
貴族フィーノ家(Famiglia Fino)らの計らいで、カルロ・アルベルト広場に面したマンションの5階(住所:Via Carlo Alberto 6)に滞在していたニーチェ。1888年9月21日から1889年1月9日迄というとても短い滞在期間でしたが、その間、有名な著書「この人を見よ(Ecce Homo)」 を完成させました。

カルロ・アルベルト広場での注意点

カルロ・アルベルト広場での注意点
  1. 24時間365日観光出来ますです。
  2. まれに車が通行するのでご注意ください。
  3. スリ、ひったくり等の軽犯罪にもご注意を。

カルロ・アルベルト広場内は景観保存地区ゆえ、車の往来はほとんどありません。しかしまれに搬入車両等が通行しますので念のためお気をつけください。治安は悪くないですが、軽犯罪は頻発していますのでご注意を。

まとめ

カルロ・アルベルト広場は、平日は目の前の図書館を利用する学生さんでいっぱい。そして、週末になると骨董市や古本市などが開催され、平日とはまた違った賑わいを見せます。イタリアの広場の中ではかなり治安が良い方で、夜でも細心の注意を払えば出かけて問題ないと思います。ロマンチックな雰囲気あふれるヨーロッパらしい景色に会いに、出かけてみてください!

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