奥行きがスゴい!ピエモンテ州クーネオのシンボル、サルッツォ大聖堂

サルッツォ大聖堂に行ってきました!

北イタリアのピエモンテ州クーネオ地区(Cuneo)にある街サルッツォ。街で最も重要な宗教施設である「サルッツォ大聖堂(サルッツォのドゥオーモ)」について、見どころをご紹介します!

サルッツォ大聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 街で最も重要な宗教施設である点。
  2. 絢爛豪華な中央祭壇の彫刻を楽しめる点。
  3. 迫力のあるスケール感の聖堂を堪能できる点。

「サルッツォ大聖堂(Duomo di Saluzzo/ドゥオーモ・ディ・サルッツォ)」は正式名称を「Cattedrale di Maria Vergine Assunta(カテドラーレ・ディ・マリア・ヴェルジネ・アッスンタ,聖母被昇天の大聖堂)」と言います。天に召される聖母マリア(聖母被昇天)に捧げられた教会で、街のシンボル的存在。サルッツォに来たからにはここに行かないワケにはいきません。

サルッツォ大聖堂 押さえておくべき魅力とは?

サルッツォの繁栄を象徴する外観

イタリア通り(Corso Italia/コルソイタリア)沿いにあるサルッツォ大聖堂。他都市の大聖堂(ドゥオーモ)と比べると、決して大きな広場には面していないものの、周辺がレストランやショップが連なる繁華街になっているので、一年中活気に溢れています。サルッツォが最も繁栄した、ルドヴィーコ2世(Ludovico II,1438-1504)の時代に出来た建物を、まずはじっくりとご覧ください。

扉の上の重要な装飾たち

レンガ基調の外観は、1491年から1501年にかけてつくられたもの。中央扉の上にはサルッツォ大聖堂の象徴である聖母マリアの姿が見られます(ちなみにサルッツォ大聖堂は元々、古代の聖母マリアに捧げられた場所に建てられてた為、現在でも聖母マリアを祀っています)。両サイドの扉上に描かれたサルッツォの守護聖人(氏神様のようなもの)聖キアフレドと、聖コスタンツォも必見。

奥行きのあるメインフロア

若干(⁉)こじんまりとした印象のイタリア通り前からは想像もつかないほど、大聖堂は中に入るととてつもない奥行きがあることに驚かされます。中央通路の長さは約82メートル!天井の高さは約21メートルあり、まっすぐ進んだ先には14~15世紀頃にロンバルディア州パヴィーア出身の彫刻家によってつくられた木製の十字架が出迎えてくれます。

彫刻が見事な中央祭壇

大聖堂自体の完成は1501年ですが、内部の装飾はその後、18世紀にかけて徐々に制作されていったものが中心です。最も目を引く中央祭壇は、18世紀初めに約20年かけて整えられたもの。11体の木製の彫刻があしらわれており、中央にあしらわれた聖母を挟むようにここにも聖キアフレドと、聖コスタンツォの姿が見られます(聖コスタンツォはサルッツォに繁栄をもたらしたルドヴィーコ2世にゆかりのある聖人の為祀られています)。

ハンス・クレメールの手掛けた多翼祭壇画

館内で最も貴重な宝物のひとつが、通路左手、礼拝堂の中にある多翼祭壇画。中央祭壇の制作と時を同じくして、ハンス・クレメールという芸術家が制作したもので、頂点にはイエスさま。その下には左に聖キアフレド(赤装束)とルドヴィーコ2世(足元にいる男性)、対の位置に聖コスタンツォ(赤装束)と奥様のマルゲリータ(足元にいる女性)の姿が見られます。

サルッツォ大聖堂 是非食べてほしい逸品

Barbabietola

「バルバビエトラ」は、日本でいうビーツ、赤かぶのコト(Barbabietola rossa/バルバビエトラ・ロッサとも言います)。いかにも「欧米!」といった雰囲気の色味に慣れていない方は、最初レストランで見た時に驚かれるかもしれませんが、この赤色がおいしさ&健康の要。サラダなどでそのまま食べても美味しいですし、生で食べるのに抵抗がある方はリゾット(Risotto alla barbabietola/リゾット・アッラ・バルバビエトラ)などからチャレンジしてみるのも手です。

サルッツォ大聖堂 ワンポイントアドバイス

「ハンス・クレメールの作品」
ハンス・クレメール(Hans Clemer)はフランドル(現在のオランダの辺り)出身の画家。イタリアでは特にサルッツォに多くの傑作を残しており、中でも「カーザ・カヴァッサ市立博物館(Museo Civico Casa Cavassa/ムゼオ・チヴィコ・カーザ・カヴァッサ)」に飾られている「慈悲の聖母(マドンナ・デッラ・ミゼリコルディア)」が有名です。大聖堂から1キロ弱の所にありますので、お時間があれば是非見学にいらしてみてください。

サルッツォ大聖堂での注意点

サルッツォ大聖堂での注意点
  1. 毎日7時から11時半、15時半から19時迄開いています。
  2. 入場無料です。
  3. サルッツォには鉄道の駅はありません。

ドゥオーモ(”大聖堂”の意)は通称の為、正式名称(Cattedrale di Maria Vergine Assunta)も控えておくと安心。地図やHPなどでは正式名称が使われている場合が多いです。

まとめ

サルッツォのバスターミナル(Saluzzo – Stazione FS)から500メートル強の所にあるサルッツォ大聖堂。周辺はホテル、レストラン、ショップが連なる賑わいのある場所ゆえ、日帰り観光をするにも、一泊してサルッツォ観光を楽しむにももってこいのエリアです。サルッツォが属するクーネオ地区(クーネオ県)はワインやチーズ、良質な牛肉やお米を使った料理などが楽しめる美食の街としても有名。是非機会があれば遊びに行ってみてください。

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