思わず二度見、三度見!美しすぎるトリノ、カリニャーノ宮

思わず二度見、三度見!美しすぎるトリノ、カリニャーノ宮|イタリア観光ガイド

カリニャーノ宮に行ってきました!

北イタリアの都市、トリノの中心部にある世界遺産、カリニャーノ宮。イタリアの名だたる宮殿と比較すると、若干知名度は劣るものの、一度見たら虜になること間違いなし!唯一無二の圧倒的な美しさを誇ります。

カリニャーノ宮とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 東西で全く異なる2つの正面口を持つの宮殿である点。
  2. 見れば見るほど優雅なバロック様式。
  3. 街中にあり、気軽に立ち寄れる世界遺産である点。

「カリニャーノ宮(Palazzo Carignano/パラッツォ・カリニャーノ)」は、かつてトリノにいた王族サヴォイア家の、数あるお屋敷のウチの一つ。「カリニャーノ」という可愛らしい名前は、家主のカリニャーノ公からきています。カリニャ―ノ宮の大きな特長といえば、東西で全く異なる姿形をしている点。見れば見るほど興味深い、世界遺産のひとつです。

カリニャーノ宮 押さえておくべき魅力とは?

美しい曲線美の織りなす西側の正面口

2つの正面口を持つカリニャーノ宮。こちらはカリニャーノ広場に面する、西側の正面口です。プロジェクトを手掛けたのはグアリーノ・グアリーニ(Guarino Guarini)。残念ながら完成したのは彼が亡くなった後になってしまいましたが、優雅に波打つ、丸みを帯びた外観は、現在でも一目見ようと多くの観光客が足を運びます。この曲線、実は面白い仕掛けが…詳しくは次項でご紹介します★

カリニャーノ宮 中庭

円筒形の美しい建物。こちらは中庭から撮影したカリニャーノ宮です。そう、この円筒形の弧の部分、実は先ほどの西側の正面口の凹みと対になっているんです!中庭まで来てこそわかる、奥深い曲線の世界。5ユーロで中庭まで見学することが出来るので、是非立ち寄ってみてください!ちなみにこの美しい外観は、トリノのあるピエモンテ州における、バロック様式の傑作とも言われています。

反対側から望む別の顔

こちらはカルロ・アルベルト広場に面する、東側から見たカリニャ―ノ宮の正面口です。写真左上(建物上部)のあたりに、少しだけ西側から見た時のカリニャーノ宮のレンガの外壁が見て取れますが、パっと見、正直全く別の建物のように思えます。広場もカルロ・アルベルトの方は芝生が広がっていて、白の外観が映える!是非、中庭から反対側に抜けて、東側のカリニャ―ノ宮の姿もたっぷり鑑賞していってください。

宮殿に刻まれた碑文

さて、西側東側いずれも異なる魅力を持つ、カリニャーノ宮。西側の中央上部には、サヴォイア家で最も重要な人物のひとり、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世生誕の地を意味する、碑文が飾られています。これは1884年にカルロ・チェッピ(Carlo Ceppi)によって追加されたもの。これが設置される少し前、1864年から1871年にかけて宮殿は拡張工事が行われ、その際に東側の白亜の外壁もつくられたのですが、西側はレンガづくりのままの外観を引き続き残すこととなりました。

東側にある国立図書館

カリニャーノ宮の東側、カルロ・アルベルト広場を挟んだ向かい側には国立図書館(Biblioteca Nazionale)があります。これは元カリニャーノ宮の厩舎だったものを1958年に改装したもの。よく見ると正面の宮殿風のゴージャスな外壁が、普通の図書館風の建物の中に、ポコっとはめ込まれたような、大変ユニークな形をしています。

カリニャーノ宮 是非食べてほしい逸品

Sacher

カリニャーノ宮の周辺は、サヴォイア家が暮らしていた頃の、エレガントな雰囲気が今も息づいています。食文化もその中のひとつ。私たちがザッハトルテ(Sachertorte)と呼んでいる、オーストリア王室御用達のケーキは、トリノにも紹介され、今でも好んで食べられています。呼び方が「ザッハ」ではなくイタリア語読みの「サケル(Sacher)」となる点が面白い!是非チョコ好きの方は、買ってみてください。

カリニャーノ宮ワンポイントアドバイス

「宮殿の中は博物館」
カリニャーノ宮の一部は現在、イタリア統一国立博物館(Museo Nazionale del Risorgimento Italiano/ムゼオ・ナツィオナーレ・デル・リソルジメント・イタリアーノ)となっており10ユーロで見学可能です。やや小難しい内容の展示が多いですが、イタリア史に詳しい方なら一日居られるほどの充実の展示内容です。是非気になる方はチェックしてみてください。

カリニャーノ宮観光での注意点

カリニャーノ宮観光での注意点
  1. 最終入場は閉館1時間前(17時迄)です。
  2. 月曜は休館日です。
  3. 階段が多いので歩きやすい靴でいきましょう。

カリニャーノ宮は西側、東側どちらからでも入ることが出来ますが、最終入場は閉館1時間前。また、月曜はお休みです。館内は階段が中心ですので、歩きやすい靴でご来館ください。

まとめ

私は初めてカリニャーノ宮を訪問した際、覚えづらい名前もさることながら(笑)、あまりに極端に異なる2種類の外観に困惑し、目が慣れるまでしばらく同じ建物だということが腹落ちしませんでした。ガイドブックなどでカリニャーノ宮が紹介される際も、茶色の側、白色の側どちらも同じくらい掲載されます。実際に目で見て、脳裏に焼き付けるべく、トリノに遊びに行ってみてください★

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