街はずれに佇む美しき水の風景。トリノ・12か月の噴水の魅力

街はずれに佇む美しき水の風景。トリノ・12か月の噴水の魅力| イタリア観光ガイド

12か月の噴水に行ってきました!

イタリアの噴水は教科書に載るような大作以外も、美しいものがたっくさん!ここでは個人的にお気に入りの北イタリアの都市トリノにある「12か月の噴水」について、ご紹介します★

12か月の噴水とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. テーマが分かりやすく、とっつきやすい点。
  2. イタリアらしさ全開の公園の中にある点。
  3. 自然との調和が絶妙である点。

「12か月の噴水」は、イタリア語で「Fontana dei Dodici Mesi(フォンターナ・デイ・ドーディチ・メージ)」。トリノの中心街の端に、ひっそりと佇む美しき噴水です。周辺はトリノっ子たちの憩いの場「ヴァレンティーノ公園」となっており、四季折々の噴水と、木々たちとのコラボレーションはいつ見ても圧巻!公園に沿って流れるポー川もまた、これらの景色に華を添えてくれています。

12か月の噴水 押さえておくべき魅力とは?

スペースを贅沢に使った迫力の「スケール感」

12か月の噴水を前にしてまず驚くのがその「大きさ」です。噴水は、横にのびた楕円形をしており、横幅は40メートル近くあります。暑い日は、少し離れた場所にいても、勢いよく噴き上げる水の音や、彫刻を伝って流れ落ちる水の音が聞こえ、それだけで涼やかな気持ちに…★上の映像は冬の様子ですが、冬はまた、凛と張り詰めた北イタリアの寒さに映える、独特の美しさがあります。

4つの川をモチーフにした「彫刻」

噴水の真ん中で、まるで水浴びをするかのごとく戯れている4つの像。これらは、地元トリノを代表する4つの川を表しています。具体的にはストゥラ川、ポー川、ドーラ川、サンゴネ川の4つ。一番手前にいるひげを蓄えたおじさんがポー川で、この噴水のすぐ裏を流れる、イタリアで最も長い川となります。

12人の「女性の像」

噴水の周りには「12か月」をモチーフにした女性たちの彫刻が飾られています。イタリアの噴水は宗教や神話に基づくものが多いので「バックグラウンドを知らないと、ちょっととっつきにくい…」と感じることも多いのですが、これはいつでも楽しく見て回れます!写真は6月の像。像の台座には(イタリア語ですが)「何月」ということが明記されています。

目の前を流れる「ポー川」

12か月の噴水のすぐ後ろには、イタリアいち長い、全長約652キロの「ポー川(Fiume Po/フィウメ・ポー)」が流れています。噴水の水の情景とセットで見れば、癒しの効果倍増!春~秋はレガッタやカヌーなどのボート競技の練習をしているイタリア人たちも多く、日本とはまた違った川辺の風景を楽しむことができます。

周辺を彩る美しき「自然の風景」

噴水を囲むように植えられたヴァレンティーノ公園(Parco del Valentino/パルコ・デル・ヴァレンティーノ)の木々や草花たちは、四季を通じて噴水たちを華やかに彩ってくれます。少し離れた所には、姉妹都市の名古屋市から譲られた桜の木も…★2019年3月に、約5年間の修復作業を終えたばかりの噴水。今が最も美しいコントラストを楽しめる時かと思います。

12か月の噴水 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Marron glacé

「マロングラッセ(イタリアでも”マロングラッセ”といいます)」はトリノの名物のひとつ。かつてフランスに支配されていた時代もあった点や、トリノ周辺に良質な栗の産地が多い点などから、毎年秋になると大振りのおいしそうなマロングラッセが街にたくさん並びます。1粒から購入可能ですので、現地に行った際は是非召し上がってみてください。店によっては通年で買うことも出来ます。

12か月の噴水 ワンポイントアドバイス

「12か月のイタリア語名を控えておくと便利です」
12か月の噴水では自分の誕生月の彫刻と2ショット写真を撮るのがオツ。その際、彫刻たちの台座に刻まれている「月」の名前はイタリア語表記ですので、是非、観光前にご自身の誕生月のイタリア語をチェックしておきましょう。英語と似ているものも多いので(例:9月 英:セプテンバー/伊:セッテンブレ)英語がわかる方は、すぐに覚えられると思います。

12か月の噴水観光での注意点 押さえておくべき事項3選

12か月の噴水観光での注意点
  1. 平日に行く場合は、少し治安面に気を付けましょう。
  2. 無料で24時間365日見学可能です。
  3. 噴水にコインを入れないようにしましょう。

12か月の噴水は24時間365日見学可能。但し平日は観光客が少なく、少し治安が悪くなるので、出来るだけ人がたくさんいるところを歩くようにしましょう。噴水の中にはコインが投げ入れられていますが、真似して入れないようにしましょう。

まとめ

12か月の噴水は、トリノの陸の玄関口「ポルタ・ヌォーヴァ駅(Porta Nuova)」から歩いて30分前後のところにあります。お散歩がてら徒歩で向かうのアリですが、ポルタ・ヌォーヴァ駅から出ている地下鉄で向かうのもGoo。その場合は「Nizza(ニッツァ)」駅もしくは「Dante(ダンテ)」駅が最寄りとなります(どちらも駅から15分ほどで到着)。景色がきれいなので、カメラ好きな方にもおすすめしたいスポット。是非機会があれば遊びに行ってみてください。

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