悠久の時間を紡ぎだす「アレーナ・ディ・ヴェローナ」の魅力

アレーナ・ディ・ヴェローナに行ってきました！

ロミオとジュリエットの舞台となったことでも有名な、北イタリアの都市、ヴェローナ。ここでは、ヴェローナの象徴的存在である円形闘技場「アレーナ・ディ・ヴェローナ」の魅力に迫ります。

アレーナ・ディ・ヴェローナとは？絶対行くべき理由ベスト３

アレーナ・ディ・ヴェローナは、イタリアの中でも有数の古代ローマ遺跡です。初めてその姿を見た方は、ローマのコロッセオによく似ていることに気付くでしょう。そう！アレーナ・ディ・ヴェローナは、コロッセオと同じが、それ以上に現代まで、美しさを保ち続けている点も特長。また、なんと今日でも当時（といっても古代ローマ時代！）と同じように娯楽鑑賞をすることも出来ます。

アレーナ・ディ・ヴェローナ観光 押さえておくべき魅力とは？

イタリアで最も古い円形闘技場のひとつ

「アレーナ・ディ・ヴェローナ（伊：Arena di Verona）」は直訳すると「ヴェローナの円形闘技場」。円形闘技場とは、古代ローマ人たちが造った、剣闘士などのショーを開催するための娯楽施設です。なんと、イタリアで現存するアレーナの中で、アレーナ・ディ・ヴェローナは最も古いもののひとつ。まずは、歴史が積み重なって出来た、神秘的なオーラを目の前でたっぷり浴びてみてください。

現在まで受け継がれる、美しい「カタチ」

初代アレーナ・ディ・ヴェローナは、30年頃に造られたと言われています。その後、破壊→修復を繰り返し、現代へ。特に1117年前後に起こった大地震では、大きな被害を受けましたが、根気よく修復が続けられ、今日まで、その美しさを保ち続けています。写真はわずかに残った3階建ての部分の様子。（2層のように見えますが、本当は3層構造の建物でした）。目の前まで行った際は、ぜひ時代毎の面影にも、そっと目を向けてみてください。

現役で使われている、娯楽施設

壊れては修復され、現代までヴェローナの象徴であり続けている「アレーナ・ディ・ヴェローナ」。なんと、今日でも現役で、人々たちへの娯楽空間を提供し続けています。特に有名なのが、夏に行われる「野外オペラ（Arena Opera Festival）」。いったいどんなものなのか!?毎年6月下旬頃よりスタートしますので、気になる方は是非、夏休みを利用して鑑賞してみてください。

見学ツアーでわかる、内部の様子

アレーナ・ディ・ヴェローナは、イベントなどが行われていない時間帯は、闘技場内を見学することが出来ます。チケットを買って中に入ると、想像以上の奥行にびっくり。石を積み上げて造られた階段状の座席や綺麗な楕円形のフォルムは、見れば見るほど、気の遠くなるような作業風景が想像され、呆気に取られてしまいます。野外オペラ等で夜、入場する予定がある方も、時間があれば、せっかくなので座席の確認がてら、昼間の闘技場にも立ち寄ってみて下さい。

さらに美しく輝く、夜景

アレーナ・ディ・ヴェローナは昼の景色も迫力満点ですが、夜のライトアップされた姿も艶やかで魅力倍増です。特に、今日わずかに残っている3層目のアーチ部分が、夜になるとライトアップされ、カッコイイ！最近では、日本の東京タワーや都庁のような、四季折々のイベントに合わせたカラフルなライティングも話題で、毎度新聞を賑わせています。ヴェローナはイタリアの他都市に比べると夜も治安が良いので、是非機会があれば夜の艶姿にも会いに行ってみてください。

アレーナ・ディ・ヴェローナ 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Pandoro

「パンドーロ」はヴェローナ発祥のお菓子。主にクリスマスに食べられるもので、一言でいうと”超巨大サイズのスポンジケーキ”といったものです。今ではイタリア中で食べることができますが、せっかくなのでヴェローナに行ったら是非チェックしてみてください。通常版はかなり大きく、重さも1キロほどあるので、お土産用にお買い求め予定の方は、スーパーやお菓子屋さんなどで売られているミニサイズもアリです。

アレーナ・ディ・ヴェローナ ワンポイントアドバイス

「イベントにも参加してみて♪」
アレーナ・ディ・ヴェローナは野外オペラが（Arena Opera Festival）が名物ですが「正直オペラには興味がない…」という方もいらっしゃるかと思います。ご安心ください！ちゃんと、現代アーティストのコンサートやマラソン大会等のイベントも開催されていますよ！せっかくのイタリア旅行、ご自身の興味のあるイベントがあれば、それに合わせて遊びに行ってみるのも良いかもしれません。

アレーナ・ディ・ヴェローナ観光での注意点 押さえておくべき事項3選

闘技場内の見学はイベントがない時間帯が原則ですので、気になる方は事前にHPにて開館情報をご確認ください。夏は直射日光による熱中症にご注意を。また、陸の玄関口である「ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅（Verona Porta Nuova）」から歩いて20分ほど（約1.5キロ）かかる点もご留意ください。

まとめ

「古代ローマ時代の遺跡の中に、足を踏み入れることが出来る！」というだけで驚きのアレーナ・ディ・ヴェローナ。なんとそこで、当時と同じようにショーを楽しむことが出来るというのですから、当時の建築技術、保存技術の高さには開いた口がふさがりません。オペラファンでなくとも歴史好きの方にはたまらないひと時となるハズ。是非、北イタリアに行った際は、アレーナ・ディ・ヴェローナへ遊びにいってみてください。