建物全体まるっとアート空間!ローマ現代アート美術館
ローマ現代アート美術館に行ってきました!
「MACRO(マクロ)」の愛称で親しまれている「ローマ現代アート美術館」。ローマ・テルミニ駅から北へ約2キロの所にある、外観も展示内容もとにかくカッコイイ美術館の魅力をご紹介します。
ローマ現代アート美術館とは?絶対行くべき理由ベスト3
- ローマの「今」のアートに触れられる点。
- 無料で現代アートを楽しめる点。
- 建物自体が「美」に溢れている点。
「ローマ現代アート美術館」は、イタリアでは「Museo di arte contemporanea di Roma(ムゼオ・ディ・アルテ・コンテンポラネア・ディ・ローマ)」、通称”MARCO”の愛称で親しまれている現代アートに特化した美術館です。元ビール工場を使ったセンス溢れる建物はそれ自体が一大アート!館内でも建物の特長を生かしたユニークな展示が、私たちに新鮮な驚きを提供してくれます。
ローマ現代アート美術館 押さえておくべき魅力とは?
目の前を走るニッツァ通り
ニッツァ通り(Via Nizza,写真左手)に立つローマ現代アート美術館。ここは元々イタリア大手ビールメーカーのひとつ、ペローニ社(Peroni)の工場だった場所で、フランス人建築家オディール・デック(Odile Decq)デザインのもと、2010年から2011年にかけて現在の姿へと変貌を遂げました。ところどころ、ちらりと顔をのぞかせる、ビール工場時代の面影も必見。
入場ゲートへと続くプロムナード
ニッツァ通りに面した入口から中に入ると、まずお目見えするのがニワウルシの木がびっしりと植えられた開放感溢れる中庭です。ニワウルシは、成長スピードが早く、高さ20メートル以上にもなることも多い為「天国の木(Albero del paradiso)」の名でも親しまれている大樹。足元にのびる可愛らしい小道の先に、美術館の入口が見えてまいります。
ロビーホールに鎮座する真っ赤なオブジェ
館内でひと際目を引くのがロビーフロアに鎮座する、大きくて真っ赤な物体(全体像についてはトップ画ご参照)。約10,000平方メートル(野球グラウンドより一回り小さいくらい)もある巨大オブジェは、中に展示室やホールなどが完備されており、中に入ることも出来ます。上階の渡り廊下を使っててっぺんに上ることも可能。この屋上エリアでも展示が行われていることもあるため、見逃せません。
近未来的なテラスフロア
1970年代に運転停止していたビール工場をローマ市主体で美術館として整える計画が誕生し、以来、ゆっくり時間をかけて現在の姿へと変貌を遂げたローマ現代アート美術館。1997年にオープンした後も、改修工事は続けられ、2000年代に入ってから南西側にご覧のようなガラス張りの美しい通路が設けられました。ここを使ってテラスへ行くことも可能(テラスからの眺めは、小見出し1番目の写真をご覧ください)!
館内で展開される現代アート
館内では半年から1年毎に様々なアーティストの現代アートを楽しむことが出来ます。絵画や写真といった、いわゆる一般的な美術館でも楽しめる芸術作品から、ユニークな建物の特長を活かした超巨大なオブジェの展示まで、多種多様!さすがは”現代”のアート美術館⁈SNSにも力を入れていて、展示内容はInstagramやFacebook、Twitterでもチェック可能ですので、立ち寄ろうか悩んでいる方は、事前にそれらをチェックしてみるのも良いかもしれません。
ローマ現代アート美術館 是非食べてほしい逸品
Flower burger
「フラワー・バーガー(伊:フラワー・ブルゲル)」は、美術館から4~5分ほど歩いた所にあるハンバーガーショップ。元々は2015年にミラノでオープンしたお店なのですが、今ではイタリア主要都市に店舗展開し、海外にもその勢いを加速させています。まるでお花のような、カラフルなバンズが特長。一瞬「え!?(体に悪そう…)」と心配になってしまうのですが、厳選素材を使用したヴィーガン向けのバーガーで、体にやさしい点も人気の理由です。
ローマ現代アート美術館 ワンポイントアドバイス
「テスタッチョ地区にある別館」
ローマ現代アート美術館は、実はもう一つ別館が存在します。場所はローマのテスタッチョ地区(Testaccio)。元々屠畜場(とちくじょう)だった場所を利用した建物の為「マッタトイオ(Mattatoio,イタリア語で屠畜場の意味)」と呼ばれることも。今のところ予約制なことに加え、常設展示が行われていない為、なかなか観光客の私たちが足を運ぶのは難しいのですが、テスタッチョ地区にお越しの際はぜひ外観だけでもチェックしてみてください。
ローマ現代アート美術館での注意点
- 入場無料です。
- 日曜と火曜から木曜は12時から20時迄開いています。
- 金曜土曜は12時から22時迄開いています。
月曜休館。レッジョ・エミリア通り(Via Reggio Emilia)にある入口はオフィス(Uffici/ウフィーチ)専用のものですので、見学の際はニッツァ通りにある入口から中へ入りましょう。
まとめ
ローマ現代アート美術館は、ローマの歴史地区からは少し離れた場所にありますが、15分ほど歩けば地下鉄の駅が複数あるため、比較的簡単に遊びに行くことが出来ると思います。展示されているアートの数々も斬新でカッコイイですし、そこに集うイタリア人たちもセンス抜群な人ばかり!館内にはおしゃれなカフェ、図書館なども併設されていますので、のんびりとしたひと時をお過ごしください。
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