モザイク画の海に浸る旅!ローマ、サンタ・プラッセーデ聖堂

モザイク画の海に浸る旅!ローマ、サンタ・プラッセーデ聖堂|イタリア観光ガイド

サンタ・プラッセーデ聖堂に行ってきました!

ローマのサンタ・プラッセーデ聖堂の魅力。それは、今日まで受け継がれている、いにしえのモザイク画の世界を堪能できる点にあります。ここでは聖堂の魅力について、ご紹介します。

サンタ・プラッセーデ聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 9世紀のモザイク画を観賞できる点。
  2. 穴場の教会で、ゆっくり観光出来る点。
  3. ローマ中心部にあり、好アクセスである点。

「サンタ・プラッセーデ聖堂(Basilica di Santa Prassede/バジリカ・ディ・サンタ・プラッセーデ)」は、ローマ中心部にある聖堂。好アクセスでありながら、入り口がややわかりにくいこともあり、一年を通じてそこまで観光客で混雑することがありません。聖堂内の見所は、なんといってもモザイク画。穏やかな時間の中で、ゆっくりと約1000年前の世界へタイムトリップしましょう♪

サンタ・プラッセーデ聖堂 押さえておくべき魅力とは?

こじんまりした「入り口」

聖堂の入口は、同名の細道「Via di Santa Prassede(サンタ・プラッセーデ通り)」沿いにあります。すぐ先にあるサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂やオベリスクの迫力に圧倒されているウチについつい通り過ぎてしま…ってはいけませんよ!扉の上にある「BASILICA DI S.PRASSEDE」の案内板が目印ですので、出発前に今一度、写真にて雰囲気をご確認ください。

祭壇画「聖プラッセーデ」

ドメニコ・マリア・ムラトリ(Domenico Maria Muratori)による祭壇画「サンタ・プラッセーデ(Santa Prassede)」。絵画の中で聖人プラッセーデが持っている物は、殉教者の血を染み込ませたスポンジで、血を集めて聖堂の井戸の中に注いだという伝説をモチーフに描かれています。モザイク画も気になりますが、まずは、本教会のシンボル、サンタ・プラッセーデの姿を拝見してから見学を進めましょう♪

中央祭壇周辺の「モザイク画」

中央祭壇の上部には、美しいモザイク画の世界。祭壇手前に立ち、前から順番に奥に向かって作品を観ていくと、これらがひとつの壮大な物語になっていることに気付きます。内容は宗教にまつわるものですが、フレスコ画等と違って、どことなくデフォルメされたモチーフの雰囲気があたたかいので、見ているだけで癒されますよ♪ちなみに一番奥の中央にいるのがイエスさまです。

「サン・ゼノーネ 礼拝堂」

館内中ほど、右手にある小さな「サン・ゼノーネ 礼拝堂(Cappella di San Zenone)」。ここへはひと際、観光客がたくさん集まってきます。理由は…保存状態の良いモザイク画がたくさんあるから!写真はイエスさまと天使たちを描いた9世紀の天井画。見れば見るほど気が遠くなるような細かな世界が広がっており、美しさとともに、当時の人たちの技術力の高さにも圧倒されます。

「鞭打ちの柱」

サン・ゼノーネ礼拝堂の中には、なにやら不思議な岩の塊ような物体が、うやうやしく飾られています。こちらは、イエスさまが鞭打ちに遭った際にくくられていた柱の一部。1223年にエルサレムからローマへ運び込まれたものです。高さ60センチ以上ある大きな塊。カトリックの教会ではこのようにイエスさまにまつわる品を「聖遺物」として大切に扱い、崇拝する文化があります。

サンタ・プラッセーデ聖堂 是非食べてほしい逸品

Trattoria Vecchia Roma

「トラットリア・ヴェッキア・ローマ」は聖堂から500メートルほど離れた場所にあるレストラン。ざっくばらんな雰囲気のお店で、ローマ中心部のわりには比較的手ごろな値段で一通りのローマ名物を食べることができます。ザワザワっとした賑わいがまさに「ザ・イタリア!」という感じ。現地の人たちが食べるような賑わいのあるお店で食事をしたい!という方は、是非足を運んでみてください。

サンタ・プラッセーデ聖堂ワンポイントアドバイス

「サンタ・プラッセーデとは」
カトリックの聖人、サンタ・プラッセーデ(聖プラッセーデ)。2世紀頃にローマで暮らしていた女性で、当時、ローマは絶賛キリスト教迫害中でした。彼女はキリスト教徒をかくまったことで、時のローマ教皇から目を付けられ殉教へ。その後、別の教皇の力によって聖人へとなったわけですが…なんと、1969年、彼女は架空の人物だったことが研究により明らかに…。現在では、伝説上の人物として崇められています。

サンタ・プラッセーデ聖堂観光での注意点

サンタ・プラッセーデ聖堂での注意点
  1. 月曜から土曜は12時から16時まで昼休みです。
  2. 日曜日は11時から16時まで昼休みです。
  3. まれに、入場制限があります。

サンタ・プラッセーデ聖堂は全体で定員68名(サン・ゼノーネ礼拝堂は定員5名)ですのでご留意ください。基本的には混雑することはないので、少し待てば、中に入ることができます。

まとめ

なお、サンタ・プラッセーデ聖堂はじめ、イタリアの小さな教会では礼拝堂の入口や祭壇手前などに日本のパーキングメーターのようなボックスがあり、コインを入れるとフロアの灯りが一定時間点灯する仕様になっています。観光地にあるコイン式の双眼鏡のように、慣れれば違和感なく使えると思います。最初はちょっと緊張するかと思いますが、是非、積極的に利用してみてください。

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