古代ローマ遺跡の中にある!ローマ、オスティエンセ博物館

古代ローマ遺跡の中にある!ローマ、オスティエンセ博物館|イタリア観光ガイド

オスティエンセ博物館に行ってきました!

なにかと高い入場料がかかってしまうローマの観光スポットですが、無料で楽しめる所もあります。今回はその中から特にオススメな「オスティエンセ博物館」をご紹介します!

オスティエンセ博物館とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ローマ時代の城門跡を利用したユニークな博物館である点。
  2. オスティエンセ街道についての理解が深められる点。
  3. 無料で見学できる点。

「オスティエンセ博物館(Museo della via Ostiense/ムゼオ・デッラ・ヴィア・オスティエンセ)」は、ローマ市内の南側にある無料の博物館。古代ローマ時代につくられ、現在も現役で活躍している「オスティエンセ街道」についての展示が楽しめるスポットです。博物館があるのは、なんと古代ローマ遺跡の中!地下鉄駅からも近いので、悪天時の観光スポットとしてもオススメです。

オスティエンセ博物館 押さえておくべき魅力とは?

古代ローマ遺跡を利用した博物館

オスティエンセ博物館があるのは西暦275年頃に起源を持つローマの城門「サン・パオロ門(Porta San Paolo)」の中!もちろん幾度かの改修工事はされましたが、古代ローマ遺跡の雰囲気は今日でも随所に感じることが出来ます。古代遺跡の中に無料で入れる機会なんて、そうそうあるものではありません。まずは長大な歴史を持つ古代ローマ時代の門をゆっくりと眺め、中へと向かいましょう。

オスティエンセの謎に迫る

博物館の名前にある「オスティエンセ」とは、サン・パオロ門から伸びる「オスティエンセ街道(Via Ostiense/ヴィア・オスティエンセ)」のこと。古代ローマ時代に、約30キロ離れた場所にあったオスティア港から食べ物や日用品などを運び込む為に敷設された歴史ある道路で、館内ではこのオスティエンセ街道にまつわる様々な展示を楽しむことが出来ます。

渡り廊下の謎に迫る

サン・パオロ門の2つの塔の間は、古代ローマ時代にオスティエンセ街道に設置されていた墓標たちが並ぶ、渡り廊下になっています。古代ローマ時代、城門の内側にお墓を作ることが出来なかった為、オスティエンセ街道沿い(城門の外)にはたくさんのお墓が並んでいました。おそらく3世紀頃のものだというのだから驚き。1つ1つよく見ると、例えば不死の象徴である「孔雀」のモチーフ等が確認出来、なんとも興味深いです。

オスティエンセ街道のマイルストーン

こちらも渡り廊下内に展示されている墓標…ではなく、オスティエンセ街道の距離標識(マイルストーン)です。11マイル(約18キロ)地点に設置されていたものだそう。渡り廊下の先にある西側の塔には、港やオスティエンセ街道の様子を表したジオラマや絵が展示されているのでそれらと照らし合わせながら古代ローマ時代に思いを馳せましょう。

屋上階からのパノラマビュー

渡り廊下の上の部分はパノラマビューが楽しめるテラスになっています。正直オスティエンセ街道自体には全く興味が無くとも、ここだけは行くべき!な穴場スポット。目の前には紀元前18~12年頃につくられたガイウス・ケスティウスのピラミッドの雄大な姿を望むことが出来、それだけでもテンションアップ!是非天気がいい日にお近くまでお越しの際は、博物館のテラスへのお立ち寄りをお忘れなく!

オスティエンセ博物館 是非食べてほしい逸品

Cardoncello

「カルドンチェッロ(若しくはカルドンチェッリ)」は南イタリアにあるプーリア州(イタリアをブーツの形に例えた時、かかと部分に当たる州)特産のきのこ。秋になると、首都ローマでも頂くことが出来ます。オリーブオイルと塩コショウでササっと炒めたシンプルレシピが定番。お肉屋お魚との相性も良く、生野菜が苦手な方にも美味しく召し上がっていただけると思いますので、是非注文してみてください。

オスティエンセ博物館ワンポイントアドバイス

「サン・パオロ門についてもっと知りたい方は…」
オスティエンセ博物館の中にもサン・パオロ門にまつわる展示コーナーはあります。しかし、より深く「門」について知りたい方は、同じくローマ市内にある「城壁博物館(ムゼオ・デッレ・ムーラ/Museo delle Mura)」に行くのがオススメ。オスティエンセ博物館からは徒歩で約30分(2キロ)と少々離れていますが、ローマの城門の歴史について深く知ることが出来ます。

オスティエンセ博物館での注意点

オスティエンセ博物館での注意点
  1. 火曜から日曜の9時から13時半迄開いています。
  2. 入場無料です。
  3. 入口は西側の塔のふもとにあります。

毎週月曜、クリスマス、元旦、メーデーはお休みとなりますのでご注意下さい。入口は西側の塔の下、ラファエレ・ペルシケッティ通り沿い(Via Raffaele Persichetti, 3)にあります。

まとめ

いわゆる「ローマ街道」といえば、日本では「アッピア街道(Via Appia)」が有名かもしれませんが、オスティエンセ街道も現役で活躍している恐るべき古代ローマ遺跡のひとつです。ローマ中心部からは少し離れていますが、博物館を構成するサン・パオロ門や、目の前にあるガイウス・ケスティウスのピラミッドも一緒に見学できる点が魅力。是非ローマの南側へも遊びに行ってみてください。

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