麗しの世界。ローマ、サン・ジョアッキーノ・イン・プラーティ教会

サン・ジョアッキーノ・イン・プラーティ教会に行ってきました！

サン・ジョアッキーノ・イン・プラーティ教会は、バチカン市国方面にある教会。20世紀に完成した、ローマの中ではかなり新しい教会の一つで、近現代の技術を駆使した麗しの世界が広がっています。

サン・ジョアッキーノ・イン・プラーティ教会とは？絶対行くべき理由

「サン・ジョアッキーノ・イン・プラーティ教会（Chiesa di San Gioacchino in Prati/キエーザ・ディ・サン・ジョアッキーノ・イン・プラーティ）」は、バチカン市国から2キロ弱のところにある20世紀に建てられた教会。長大な歴史を持つローマの中ではかなり新しい教会のひとつで、特に外観やクーポラでちょっと珍しい光景を楽しむことが出来ます。

サン・ジョアッキーノ・イン・プラーティ教会 押さえておくべき魅力

すぐ横に広がる、クイリティ広場

サン・ジョアッキーノ・イン・プラーティ教会に近づくと何やらローマ中心部と比べて緑豊かな空間が広がっていることに気付きます。目の前を走るポンペオ・マーニョ通り（Via Pompeo Magno）の終着点に当たるクイリティ広場（Piazza dei Quiriti）もそのひとつ。中央に設置されたカリアティーディの噴水（Fontana delle Cariatidi,女人像の噴水）が目印ですので、時間があれば、教会へ行く前後に是非立ち寄ってみてください。

外観を彩るモザイク

サン・ジョアッキーノ・イン・プラーティ教会の見どころと言えば、なんといっても外観に施されたモザイク。聖体拝領(キリストの血と肉にあたる、ぶどう酒とパンを身体に受け入れること)の場面が描かれており、1939年、ヴィルジニオ・モンティ（Virginio Monti）による設計で、ヴェネツィアのモザイク協会によって制作されました。ちなみに、絵の中に登場する5人の女性は5大陸を表しています。

上部がポイント、中央祭壇

外観の豪華さもさることながら、館内も麗しの世界が広がるサン・ジョアッキーノ・イン・プラーティ教会。中央祭壇の上部に描かれているフレスコ画もヴィルジニオ・モンティによるもので、中央には即位したイエスさま、周りには聖体拝領を受ける使徒たちが描かれています。中央祭壇を飾るアンドレ・ヴェルマール（André Vermare）が手掛けた聖体顕示台（ミサに用いる道具のひとつ,聖体を顕示するための容器）も必見です。

中も外も美しいクーポラ

モザイクと並ぶ、教会のもう一つの見どころが大きなクーポラ（丸天井）。1897年に出来たもので、外から見ても大変美しいのですが、館内から見るとまるでプラネタリウムのような星空が広がっています（トップ画ご参照）。この青色は、アルミニウム製の青色の背景に光を当てて演出しているのだそう。散りばめられた星々の中央には、聖霊の象徴である鳩があしらわれています。

左右に並ぶバラエティ豊かな礼拝堂

館内には14の礼拝堂があり、1つ1つゆっくり見て回りたいほど、どの礼拝堂も趣が異なり、興味深いものばかりです。写真は左手奥にある洗礼者ヨハネの礼拝堂。大理石によってイエスさまが洗礼者ヨハネから洗礼を受けるシーンがレリーフによって描かれており（作：ミシェル・トリピシアーノ/Michele Tripisciano）なんとも厳かな気持ちにさせてくれます。

サン・ジョアッキーノ・イン・プラーティ教会 是非食べてほしい逸品

Gelateria Millennium

「ジェラテリア・ミレニアム」はバチカン市国のすぐ傍にあるジェラート専門店。サン・ジョアッキーノ・イン・プラーティ教会からは歩くと20分弱かかるのですが、バチカン市国もセットで観光予定の方には是非是非立ち寄ってほしい人気のお店です。ジェラートの種類が豊富な点が魅力。英語（や日本語）が併記されていないので、若干フレーバーを選ぶのにてこずるかもしれませんが、指さしオーダーで大丈夫ですので、是非足を運んでみて下さい。

サン・ジョアッキーノ・イン・プラーティ教会 ワンポイントアドバイス

「ユニークな名前がついた礼拝堂たち」
ローマ教皇レオ13世の指示により20世紀前半に建設されたサン・ジョッキアーノ・イン・プラーティ教会。27カ国からの資金援助を受け1911年に完成に至った教会で、礼拝堂にはフランスの礼拝堂（Cappella della Francia)スペイン（Cappella della Spagna）アメリカ(Cappella degli Stati Uniti d’America)といった国の名前を冠したものがいくつもあります。

サン・ジョアッキーノ・イン・プラーティ教会観光での注意点

サン・ジョアッキーノ・イン・プラーティ教会は、日中長いお昼休みがあります。一方、比較的朝早くから開館しているので、レストランやショップなどがオープンする前に立ち寄るのが吉。

まとめ

私は初めてサン・ジョアッキーノ・イン・プラーティ教会を写真で見た時、美しいモザイク画と青色の美しいクーポラにとにかくびっくり。念願叶って現地で見学するとさらに、そのユニークさ、美しさに心奪われました。周辺には地下鉄駅がいくつもあるので、アクセスも抜群。普段とちょっと趣の異なる教会を見学したい方は、是非足を延ばしてみてください。