アノ美術館の隣！ローマ、サンタ・マリア・イン・ヴィア・ラータ教会

2021.08.24ラツィオ州

サンタ・マリア・イン・ヴィア・ラータ教会に行ってきました！

地下聖堂巡りが出来ることでも知られる、ローマ中心部にある「サンタ・マリア・イン・ヴィア・ラータ教会」。一体どのような場所なのか⁉建物の歴史や周辺情報。見どころをご紹介します。

サンタ・マリア・イン・ヴィア・ラータ教会とは？絶対行くべき理由

おすすめのポイント

ローマの中心部にあり、他の場所とセットでn 巡りやすい点。
ある聖人にまつわる聖地である点。
地下聖堂を見学できる点。

「サンタ・マリア・イン・ヴィア・ラータ教会（Chiesa di santa maria in via lata/キエーザ・ディ・サンタ・マリア・イン・ヴィア・ラータ）」は、パンテオンから約500メートル。ローマの人気観光スポット、ドーリア・パンフィーリ美術館のすぐお隣にある教会です。今回は教会本体にスポットを当ててご紹介しますが、地下聖堂を見学できることでも知られています。

サンタ・マリア・イン・ヴィア・ラータ教会魅力とは？

すぐ隣に控える、有名観光スポット

コルソ通り(Via del Corso)沿いに立つサンタ・マリア・イン・ヴィア・ラータ教会。両サイドに建物が連なる通りは、1つ1つの建物に味わいがあり、ローマ観光の醍醐味を思う存分味わうことが出来ます。教会への道しるべは、すぐ左手に立つ「ドーリア・パンフィーリ美術館（Galleria Doria Pamphilj）」。今も現役で邸宅として使われているお屋敷で、一部が美術館として一般公開されています。

17世紀に整えられた外観

今日私たちが見ることの出来る教会のファサード（正面口）は、17世紀に整えられたもの。ピエトロ・ダ・コルトーナの設計で1658年から1660年にかけて設計されました。上部のアーチ付きの屋根などは、ディオクレティアヌス宮殿（古代ローマ時代に、ディオクレティアヌス帝によって建てられた宮殿）を参考につくられたのだとか。なるほど、比較してみると、どことなく似た雰囲気が感じられます。

ベルニーニがデザインした、中央祭壇

中央祭壇には教会の宝物である「Madonna Advocata（マドンナ・アドヴォカタ）」と呼ばれる13世紀の聖母マリアのイコン（画）が飾られています（マドンナは”聖母”アドヴォカタは”保護者”を意味します）。祭壇自体は1636年から43年にかけてイタリアを代表する芸術家、ジャン・ロレンツォ・ベル二ーニ（Gian Lorenzo Bernini）が設計したことでも有名。どちらも見逃せません。

見逃せない！天井画たち①

中央祭壇の上部も見ごたえアリ。半円形の部分にはジャチント・ブランディ（Giacinto Brandi）による「聖母戴冠（聖母マリアが天国で神から王冠を授かった場面を切り取った芸術作品）」の様子が描かれています。彼の作品はこの他、通路右手にある「聖アンデレの磔刑（Crocifissione di sant’Andrea）」も有名。

見逃せない！天井画たち②

こちらは聖母戴冠の絵画の先にある木製の天井の様子です。1639年に再建されたサンタ・マリア・イン・ヴィア・ラータ教会ですが、1863年、ローマ教皇ピウス9世（在位：1792年～1878年）の時代に、大幅な改修工事を実施。その際、サルヴァトーレ・ビアンキ（Salvatore Bianchi）指揮のもと、現在見られるこちらの美しい木製の天井も再建されました。

サンタ・マリア・イン・ヴィア・ラータ教会是非食べてほしい逸品

Lemongrass Gelato

「レモングラス・ジェラート」はバチカン市国方面にある人気のジェラート店。教会からは3キロほど離れているのですが、バチカン市国へも行く予定の方はほとんどが近くを通ることと思います。お店の名前にもある「レモン」のジェラートが美味。さっぱりしたフルーツ系のジェラートが充実しているので、食後のデザートにもオススメです。

サンタ・マリア・イン・ヴィア・ラータ教会ワンポイントアドバイス

「地下聖堂もある！」
サンタ・マリア・イン・ヴィア・ラータ教会には地下聖堂（地下空間,Sotterranei）もあり、観光客に人気のスポットとして知られています。指定日（私が行った時は火曜と日曜の15時から18時、土曜の10時から13時でしたがちょこちょこ変更になるようです…）に2ユーロ払えば見学可能。日本の旅行会社も現地発着ツアーなどをやっているようですので気になる方はチェックしてみてください。

サンタ・マリア・イン・ヴィア・ラータ教会での注意点

火曜から金曜の16時から19時迄開いています。
土日は10時から13時、16時から19時迄開いています。
月曜はお休みです。

教会は「Basilica di Santa Maria in Via Lata（バジリカ・ディ・サンタ・マリア・イン・ヴィア・ラータ/サンタ・マリア・イン・ヴィア・ラータ聖堂）」と綴られていることもあります。同じ場所なのでご安心下さい。

まとめ

サンタ・マリア・イン・ヴィア・ラータ教会のあるコルソ通りは、すぐ横にドーリア・パンフィーリ美術館。そのまま直進するとヴェネツィア広場やヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂などに行くことの出来る、観光スポット密集地帯です。気になるスポットがいくつもある方は、この辺りでホテルを探して一泊するのも良いでしょう。是非心ゆくまでお楽しみください。