ローマで最も古い教会、サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂
サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂に行ってきました!
カトリックの総本山、ローマの街を歩くと、右に左に次々と現れる大小様々な教会たち。その中で「最も古い教会って一体どこなの!?」その答えが「サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂」。今から詳しくご紹介します★
サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂とは?行くべき理由ベスト3
- ローマで最も古い教会である点。
- とにかく大きく広く、壮観な点。
- カトリックの持つパワーを存分に感じられる点。
「サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂(Basilica di San Giovanni in Laterano/バジリカ・ディ・サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ)」はローマで最も古い教会。313年に時の権力者であるローマ皇帝がキリスト教を認めて以降、最も早くに建てられた教会だと言われています。外観の美しさもさることながら、中に入ると、とにかく天井画高くて奥行が深くて唖然。数ある教会の中でも圧倒的な、スケール感があります。
サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂 押さえておくべき魅力とは?
絢爛豪華な正面口
カトリック教徒でなくとも、一目見たらホレボレしてしまう正面口。開けた、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ広場の向こうに大聖堂の建物が見えただけで、一気にテンションが上がります。現在私たちが望むことの出来る正面口は1732年にアレッサンドロ・ガリレイ(Alessandro Galilei)を中心に整えられたもの。てっぺんにいるのはイエスさまとの15人の聖人たちです。
十二使徒たちの銅像
中に入ると左右に6体ずつ、「最後の晩餐」などでもおなじみのイエスの12人弟子たち(いわゆる”十二使徒”)が並んでいます。当時、ローマで売れっ子だった有名彫刻家たちが選ばれ、何体かずつ制作したのだそう。美しい彫刻が並ぶ場所といえば、ローマではサンタンジェロ橋が思い出されますが、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂は屋内に銅像が建っている為か、より一層迫力を感じます。
光り輝く中央祭壇
聖人たちが並ぶ廊下の長さは約130メートル(!)。歩くたびにどんどん心が清らかになる通路のその先にはまばゆいばかりの金色のモザイク画があります。19世紀に修復したため、パッと見はたいへん新しいものように見えますが、その歴史は古く、オリジナルのものは13世紀にヤコポ・トリッティ(JacopoTorriti)らによって作成されました。
館内全体の迫力感
彫刻やモザイク画など、細かな点をご紹介してまいりましたが、時間がなければ全体を俯瞰してみるだけでも十分感動することができます。サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂の内部は17世紀にフランチェスコ・ボッロミーニ(Francesco Borromini)の手によって改修されています。当時のローマ教皇に愛されていたボッロミーニ。これでもか!というほど、教皇の威厳を感じさせる豪華絢爛なバロック様式でつくられています。
Porta santa
一見ただの扉のように見えますが、この聖なる扉(ポルタ・サンタ)は、カトリック教徒にとって、とても重要な扉。というのも、なんと25年に1回しか開かない扉なのです。この扉が開くとき、カトリック教徒たちは特別の赦しを与えられる為、御開帳の際は世界中から多くのカトリック教徒が足を運びます。次回、開くのは2025年。そう思うと一気にこの扉のありがたみが増します。
サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂 是非食べてほしい逸品
POMPI
「ポンピ」はイタリアで最も有名なティラミス店のひとつ。観光ガイドなどでもおなじみのお店なので、ご存知の方も多いと思います。サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂から1キロ強(15分ほど)でアクセスできるので、是非お店だけでもチェックしてみて!観光客があまりに多い為、テイクアウト用のティラミスもしっかり準備されており、店先で多くの人が美味しそうに味わっています。
サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂ワンポイントアドバイス
「ローマの四大バジリカ」
日本の観光ガイドなどでよく紹介される「四大バジリカ」という称号。これはカトリックの数ある教会の中でも、最も位の高いもの4つに与えられた称号です。4つ全ての教会に先述の”聖なる扉”が設置されているんですよ!ちなみに、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂以外の3つはサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂とサン・ピエトロ大聖堂、 サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂となります。
サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂観光での注意点
- スリ、ひったくり等にご注意。
- 大聖堂内は無料です。
- 回廊(Chiostro/キオストロ)は有料です。
有名観光地につき、スリやひったくりがたくさんいます。細心の注意を払いましょう。大聖堂内は無料で中に入ることが出来ますが、隣接する回廊(伊:キオストロ)は有料エリアとなります。
まとめ
私は初めてサン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂に行った時、あまりの大きさに、ただ唖然とするばかり。細部まで見学する心の余裕がありませんでした(聖なる扉の存在も知りませんでした)。事前に少しだけでも聖堂について予習をしておくと、広い館内で押さえるべき部屋や彫刻、絵画などがわかります。是非、時間の許す範囲で事前に知識を入れときましょう。
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