ローマ有数の大きさを誇る、ドリア・パンフィーリ公園
ドリア・パンフィーリ公園に行ってきました!
ローマの南西側に広がる「ドリア・パンフィーリ公園(ドーリア・パンフィーリ公園)」。一日中過ごせそうなくらい広大かつ見どころたっぷりのローマっ子たちの憩いの場を詳しくご紹介します。
ドリア・パンフィーリ公園とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 美しいパンフィーリ家の元別宅を鑑賞できる点。
- 手入れされた美しい公園で思う存分デトックス出来る点。
- ドリア・パンフィーリ家の栄華の一端に触れることが出来る点。
「ドリア・パンフィーリ公園(Villa Doria Pamphilj /ヴィラ・ドリア・パンフィーリ)」は、ローマの南西部に広がる約184ヘクタールの大きな公園。その広さは、ローマで3番めに広大だと言われています。元々パンフィーリ家の邸宅として整備されてきた周辺一帯は、手入れが行き届いていて優雅なムード満点!ローマ中心部からちょこっと離れているものの、緑に触れたい方は、是非足をのばしてほしい憩いの場です。
ドリア・パンフィーリ公園 押さえておくべき魅力とは?
Casino del Bel Respiro
ドリア・パンフィーリ公園のシンボル的存在が「ベル・レスピロ邸(カジノ・デル・ベル・レスピロ)」。1644年に建築家のアレッサンドロ・アルガルディ(Alessandro Algardi)、ジョヴァンニ・フランチェスコ・グリマルディ(Giovanni Francesco Grimaldi)によって建てられた邸宅はドリア・パンフィーリ家の別宅として長らく使用された後、20世紀に入ってからローマ市に売却され、市の所有物となりました。
Giardino segreto
ベル・レスピロ邸の南側には、不思議の国のアリスに登場する迷路のような、可愛らしい庭園が広がっています。名前は「秘密の庭園(ジャルディーノ・セグレト)」。”パルテール”と言われるフランスなどで流行した装飾花壇(刺繍花壇)になっていて、中央にはブロンズの噴水(Fontana dell’Annunziata)が設置されています。
Fontana di Venere
秘密の庭園のさらに南側、一段下がった所にも「ヴィーナスの噴水(フォンターナ・ディ・ヴェーネレ)」という美しい噴水があります。(上半身は無くなってしまいましたが)中央に鎮座する、アレッサンドロ・アルガルディが手掛けたヴィーナス(ヴェーネレ)像にちなんで名付けられた名前。左右にもギリシャ神話に登場するフローラとシーレーノスがあしらわれています。
Fontana di Cupido
さらに南に進むと目の前に円形の噴水が現れます。こちらは1855年にアンドレア・ブシリ・ヴィチ(Andrea Busiri Vici)によって建てられた「キュービッドの噴水(フォンターナ・ディ・クピド)」。男女2名ずつのファウヌス(森の神)によって支えられた桶の上部には、パンフィーリ家の紋章としてもおなじみの百合の花があしらわれています。
Cappella dei Pamphili
さらに南に進むと見えてくるのが「パンフィーリ家の礼拝堂(カペッラ・デイ・パンフィーリ)」です。アルフォンソ・ドリア・パンフィーリ・ランディ(Alfonso Doria Pamphili Landi)からの依頼を受けて、1896年にエドアルド・コッラマリーニ(Edoardo Collamarini)が6年の歳月をかけて完成させたネオ・ゴシック様式の美しい礼拝堂。こちらは、現在でも園内で唯一、ドリア・パンフィーリ家の所有物のままになっています。
ドリア・パンフィーリ公園 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品
Vivi Bistrot
「ヴィヴィ・ビストロ」は、ドリア・パンフィーリ公園の中にあるカフェレストラン。公園を訪れた人の多くが訪れる憩いの場で、小休憩からランチ、しっかりとしたディナーまでいただける、使い勝手の良いお店です。チェーン系レストランですが、その分観光客慣れしていて、オペレーションも◎朝早くから夜遅くまでノンストップで営業しているので、時間を気にせず気軽に利用できる点も魅力です。
ドリア・パンフィーリ公園 ワンポイントアドバイス
「ドリア・パンフィーリ家について」
ドリア・パンフィーリ家はジェノヴァ出身のドリア家(ドーリア家)、ローマ出身のパンフィーリ家が合体して誕生した貴族。1760年にパンフィーリ家の子孫が途絶えた後、両家は一つになりました。一族は現在、ローマ市内にあるドリア・パンフィーリ宮殿の中で暮らしています。居住スペース以外はドーリア・パンフィーリ美術館(Galleria Doria Pamphilj)として一般公開されていますので、是非機会があればセットで足を運んでみてください。
ドリア・パンフィーリ公園での注意点 押さえておくべき事項3選
- 朝7時から日没まで開いています。
- 入場無料です。
- 建物の中は見学不可です。
園内にあるベル・レスピロ邸およびパンフィーリ家の礼拝堂は、外観のみの見学可能となっております。閉園時刻は季節によって異なりますが、おおむね冬は18時、春秋が20時、夏が21時頃です。
まとめ
なお、ドリア・パンフィーリ公園はローマの主要観光スポットから直線で3キロほど離れています。旅慣れている方はバスで向かうのがオススメ。公園は入り口の数が限られていますが、バスに乗れば入り口近くで停車してくれるので安心です。地図アプリで「Ingresso(入り口)」と入力すると、北側と南側の入り口の場所が表示されるので、それらを活用するのもオススメです。
この記事へのコメントはありません。