2000年前の美に触れたい!ローマ、マッシモ宮に行ってみた。

2000年前の美に触れたい!ローマ、マッシモ宮に行ってみた。|イタリア観光ガイド

マッシモ宮に行ってきました!

ローマ・テルミニ駅の目と鼻の先にある、マッシモ宮。ここは現在、ローマ市内4か所に点在している国立博物館の展示スペースの一つとして開放されており、一年中楽しめる観光スポットとして多くの人に愛されています。

マッシモ宮とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 駅チカの観光スポットである点。
  2. 美しい古代ギリシャ&ローマの世界にタイムスリップ出来る点。
  3. マッシモ家の栄華に触れられる点。

「マッシモ宮(Palazzo Massimo/パラッツォ・マッシモ)」は、ローマの陸の玄関口、ローマ・テルミニ駅のほぼ目の前にある宮殿。現在建物は市が買い取り、一部を「ローマ国立博物館(Museo Nazionale Romano/ムゼオ・ナツィオナーレ・ロマーノ )」として開放しています。館内は古代ギリシャ・ローマ時代の彫刻作品が充実。マッシモ家の栄華に触れながら、教科書で見た名作を楽しめる、とても魅力的なスポットです。

マッシモ宮 押さえておくべき魅力とは?

「ランチェロッティの円盤投げ」

「ランチェロッティの円盤投げ(Discobolo Lancellotti/ディスコーボロ・ランチェロッティ)」はマッシモ宮の目玉のひとつ。同テーマの彫刻は、誰もが一度は教科書で目にしたことがあるのではないでしょうか?「ランチェロッティ」とは所有者「マッシモ・ランチェロッティ家」から来たもの。西暦140年頃作られたコピーとなりますが、世界中にあるコピーの中でも特に完成度が高いものの1つです。

「ポルトナッチョの石棺」

「ポルトナッチョの石棺(Sarcofago di Portonaccio/サルコファーゴ・ディ・ポルトナッチョ)」は、今を生きる私たちがつくっても”傑作”と言われること間違いなしの素晴らしい美術品です。複雑な彫刻が施された石棺で「ポルトナッチョ」は発見された場所の名前。ランチェロッティの円盤投げ(ローマ時代につくられたコピー)の完成から約40年後、西暦180年頃に制作されたと言われています。

「ラビカナ街道のアウグストゥス」

イタリアを観光しているとアウグストゥスの彫像を目にする機会は何度もあります。しかし!写真のようなスタイルのアウグストゥスを目にする機会はないハズ!「ラビカナ街道のアウグストゥス(Augusto di via Labicana/アウグスト・ディ・ヴィア・ラビカナ)」は、宗教儀式で使用する衣装を纏った珍しいアウグストゥスの彫刻。布のひだが、石とは思えないほど柔らかに表現されています。

「休む拳闘士」

お待たせしました!「休む拳闘士(Pugile in riposo/プジエ・イン・リポーゾ)」はなんと、紀元「前」につくられた、館内で最も歴史のある作品のひとつ。石ではなくブロンズで出来ている点も、非常に珍しいとされています。これほどまでに貴重なものが略奪や破壊されずに残っていたのは、長い間地中深くに隠されていた為。1885年にローマで偶然出土し、この地に展示されることとなりました。

「リヴィア家のフレスコ画」

最後は彫刻以外の貴重な品をご紹介。こちらは「リヴィア家のフレスコ画(Affreschi del ninfeo sotterraneo della villa di Livia)」と呼ばれる作品で、紀元前に建っていたお妃さまの別荘の壁を移設したスペースとなります。約5.9メートル×約11.7メートルの広々とした空間をぐるりと囲むように飾られた絵画は、現在でも2000年以上前の輝きを失っておらず、とてもフレスコ(フレッシュ)!椅子もあるので、ゆっくり座りながら鑑賞することができます。

マッシモ宮 是非食べてほしい逸品

Birra Moretti

「ビッラ・モレッティ」はイタリアを代表するビールメーカーのひとつ。創業の地は、オーストリア近くにあるフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州という所なのですが、いまやイタリアじゅうの定番中の定番!ほんのり甘くて、軽い味わいなので、特に夏の暑い日などにピザやパスタなどと食べると相性抜群です。魚介系との相性も良いので是非お試しください。

マッシモ宮ワンポイントアドバイス

「ローマ国立博物館。マッシモ宮以外の3施設」
ローマ国立博物館の所蔵品は現在市内4施設に分散されています。マッシモ宮以外の施設の名前、およびイタリア語名は以下となります。控えておくと◎

「アルテンプス宮(Palazzo Altemps/パラッツォ・アルテンプス)」「ディオクレティアヌス浴場跡(Terme di Diocleziano/テルメ・ディ・ディオクレツィアーノ)」「クリプタ・バルビ(Cripta Balbi/クリプタ・バルビ)」

マッシモ宮観光での注意点

マッシモ宮観光での注意点
  1. チケットは4施設共通券のみの販売です。
  2. チケットは1週間有効です。
  3. 月曜休館です。

入場チケットは、ローマ国立博物館の4施設共通券のみの販売。1枚買えば、最初に入った日から、1週間有効となります。但し、月曜休館な点にご注意。(4施設全て月曜休館です)

まとめ

マッシモ宮はローマで最も駅から近い観光スポットのひとつ。さらに、室内展示なので、荒天時の観光スポットとしてももってこいです。古代ギリシャ・ローマ時代の作品は、宗教色がないものがほとんどなので、カトリック文化等に詳しくなくても大丈夫。純粋に作品自体の「美」と向き合える点も魅力です。ポイントだけ押さえれば1時間程度で見て回れますので、是非訪ねてみてください。

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