美術館だけじゃない!フィレンツェ、サン・マルコ教会

美術館だけじゃない!フィレンツェ、サン・マルコ教会|イタリア観光ガイド

サン・マルコ教会に行ってきました!

フィレンツェにある「サン・マルコ教会(サン・マルコ修道院,サン・マルコ聖堂などとも呼ばれています)」。付属施設のサン・マルコ美術館の方が有名ですが、教会本体にもたくさんの見どころがあります。

サン・マルコ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 上品で可憐な世界観が広がっている点。
  2. 無料で見学出来る点。
  3. 周りに観光スポットが少ない為、観光客でごった返していない点。

「サン・マルコ教会(Basilica di San Marco/バジリカ・ディ・サン・マルコ)」は、フィレンツェの陸の玄関口、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から歩いて15分程のところにある教会。付属施設である「サン・マルコ美術館(Museo di San Marco)」の方がガイドブックなどで紹介されることが多いですが、教会本体も見どころがたくさんあります。

サン・マルコ教会 押さえておくべき魅力とは?

上品で可愛らしい外観

リボンや花綱(ガーランド)の飾りが愛らしい正面口は、1777年から1778年にかけて整えられました。愛らしいモチーフが随所に見られる外観の中で、特にご注目いただきたいのが、扉上にある彫刻たち。天使や花綱とともに、教会のシンボルである聖マルコ(サン・マルコ)の象徴、有翼の獅子(翼の生えたライオン)があしらわれています。

眩しいくらい、ゴージャスな天井

館内も愛らしいサン・マルコ教会。入口を抜けるとまず目に飛び込んでくるのがきれいな天井画です。白×金のレリーフの中にはめ込まれたキャンバス画は「聖母被昇天(聖母マリアが天に召される場面を表した作品)」。天井全体はピア・フランチェスコ・シルヴァニ(Pier Francesco Silvani)によって1679年から制作がはじまり、絵画は彼の死後、1725年に追加されました。

入り口裏にある貴重な絵画たち

天井をご覧になった後は、是非正面口裏手に飾られている2つの絵画にもご注目ください。特に写真左側の「受胎告知(聖母マリアがイエスさまを身ごもったことを告知される場面)」は1375年に描かれた歴史あるもの。右側の「キリストの変容(イエスさまが天の声を受け、自分が神であることを示す場面/1596年作)」も、ジョヴァンニ・バッティスタ・バッギ(Giovanni Battista Paggi)の代表作のひとつです。

華やかな中央祭壇

美しいパイプオルガンに彩られた中央祭壇。両側の窓から光が差すと、さらに周辺一帯が華やぎます。サン・マルコ教会の祭壇といえば1436年より此の地に住みながら芸術活動にあたっていたフラ・アンジェリコ(Fra’ Angelico)の祭壇画たちが有名。一部はウフィツィ美術館にあるものの、多くは教会右手のサン・マルコ美術館(有料)にて楽しむことができます。

天井画

サン・マルコ教会の設立の歴史は12世紀にまで遡るものの、多くの場所はその後何度も改修が行われています。中央祭壇上のクーポラ(ドーム屋根)が整えられたのも1712年のこと。アンジェロ・フェッリ(Angelo Ferri)によって整えられ、その後、1717年にアレッサンドロ・ゲラルディーニ(Alessandro Gherardini)によって美しいフレスコ画が描かれました。

サン・マルコ教会 是非食べてほしい逸品

Ciambellino

「チャンベッリーノ」はフィレンツェのあるトスカーナ州のご当地ビスケット。イタリアではドーナツ状の食べ物を(ドーナツを含め)なんでもかんでも「チャンベッラ」というのですが、ご多分に漏れず、チャンベッリーノもドーナツの形をしています。サイズは様々で、手のひらサイズの大きなチャンベッリーノもあり。ほんのり柑橘系の味がする美味しいビスケットですので、是非チェックしてみてください。

サン・マルコ教会ワンポイントアドバイス

「ボッティチェッリ作”サンマルコの祭壇画(Pala di San Marco)”」
「ヴィーナスの誕生」や「春」の作者として有名な、イタリアを代表する画家のボッティチェッリ。掲題の作品も前述のものと同様、現在はウフィツィ美術館に飾られています…が!実はもともとサン・マルコ教会にあったもの。1488年から1490年にかけて制作されたのですが、後年、ジョヴァンニ・バッティスタ・バッギの「キリストの変容」との変更を余儀なくされ、現在は1キロ強、南にあるウフィツィ美術館に飾られています。

サン・マルコ教会観光での注意点

サン・マルコ教会観光での注意点
  1. 毎日10時から12時半、16時半から19時迄開いています。
  2. 水曜日は午後のみ開館しています。
  3. 聖堂のみの見学は入場無料です

サン・マルコ美術館は入場料(4ユーロ)あり。教会のみの見学は無料で出来ます。美術館と、教会は開館時間が異なるので、一気にどちらも見学されたい方はご注意ください。

まとめ

なお、サン・マルコ美術館(伊:ムゼオ・ディ・サン・マルコ)は、月曜から金曜は8時15分から13時50分迄、土日祝日は8時15分から16時50分迄開いています。チケット売り場は閉館時刻の30分前に閉まるのでご注意を。教会の右手に入口がありますので、教会にある美術作品をご覧になって、さらに深い学びを得たい!と感じた方は、是非立ち寄ってみてください。

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