ジェノヴァきっての人気観光スポット、王宮博物館
王宮博物館に行ってきました!
ジェノヴァの陸の玄関口、ジェノヴァ・ピアッツァ・プリンチペ駅(Stazione Genova Piazza Principe) から街中に向かって歩くこと5分。最初に登場するジェノヴァの観光スポットが「王宮博物館(ジェノヴァ王宮,ジェノバ王宮)」です。
王宮博物館とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 宮殿と博物館をセットで観光出来る点。
- 駅から徒歩5分の好アクセスである点。
- 屋外のみなら無料で見学出来る点。
ジェノヴァの「王宮博物館(Museo di Palazzo Reale/ムゼオ・ディ・パラッツォ・レアーレ)」は、ジェノヴァ王宮を利用してつくられた博物館。王宮は現在居住地としては利用されていませんが、まるで今も人が住んでいるかのように、綺麗に整えられています。部屋の中に飾られた絵画や彫刻作品も目を見張るものばかり。時間がない方は、入口から中庭部分までなら無料で見学することも出来ます。
王宮博物館 押さえておくべき魅力とは?
海に向かって立つ外観
ジェノヴァの旧港(Porto Antico/ポルト・アンティーコ)側を向くようにして建てられたジェノヴァ王宮。実は建物自体は元から王宮だったわけではなく、バルビ家という貴族のお屋敷として、ステファノ・バルビ(Stefano Balbi)の指示で建てられました。写真は中庭を抜けて海側からみた王宮の正面姿。中庭までなら誰でも無料で見ることが出来るので是非立ち寄ってみて下さい。
石畳の美しい中庭
リグーリア海を独り占め出来る美しい庭は、あの、ローマを代表する芸術家カルロ・フォンターナ(Carlo Fontana)によって設計されたもの。写真は「Giardino Pensile(ジャルディーノ・ペンシレ)」と呼ばれているテラス部分に当たる箇所で、博物館内から見ると、大きな絵だと分かりますが、間近で見ると白と黒の石の粒だけで出来ていることに驚かされます。
サヴォイア家のためにつくられた謁見の間
元々ジェノヴァにあるお屋敷の中でも群を抜いて絢爛豪華だったバルビ家のお屋敷。その後、イタリア王国を統治するサヴォイア家の、ジェノヴァ滞在時の住居として、大改装されました(本件がきっかけで現在この地は”王宮”と呼ばれています)。「謁見の間(Sala del Trono/サラ・デル・トゥロノ)」は改装時に追加されたもののひとつ。王座が設置されていて、館内で最も王宮らしい部屋となっております。
贅を尽くした鏡の間
こちらは館内で最も人気のある「鏡の間(Galleria degli specchi/ガレリア・デッリ・スペッキ)」。ジェノヴァの著名芸術家ドメニコ・パロディ(Domenico Parodi)によって整えられました。ヴェルサイユ宮殿(フランス)などのものが有名な「鏡の間」。家主が自身の権力を世に知らしめる為に当時こぞって建設されており、この部屋もヴェルサイユ宮殿やローマのコロンナ宮殿、ドーリア・パンフィーリ宮殿などのものに対抗する形でつくられました。
博物館が所蔵する、宝物たち
最後は王宮「博物館」らしい一面をピックアップ。フランドル出身の有名画家、アンソニー・ヴァン・ダイク(Anton van Dyck)の手がけた「死せるキリスト(Cristo spirante)」です。これは後年、サヴォイア家のカルロ・フェリーチェ (Carlo Felice)が購入したもので、他にも館内にはサヴォイア家や歴代居住者たちの貴重なコレクションが所狭しと飾られています。
王宮博物館 是非食べてほしい逸品
Douce – Pâtisserie Café
「ドゥース・パティスリー・カフェ」は「甘い」を意味するフランス語を冠したお菓子屋さん。南フランスにもほど近いジェノヴァ。店内にはイタリアではなかなかお目にかかることの出来ない、つやつやしたケーキやマカロン、クロワッサンなどのフランス菓子がずらりと並んでいます。観光の中心部、フェッラーリ広場のすぐ裏手にお店があるので、ほとんどの方が観光途中に近くを通るハズ。是非遊びに行ってみてください。
王宮博物館ワンポイントアドバイス
「スピノーラ宮殿とセット見学がおすすめ」
王宮博物館から街中に向かって10分程歩いた所にある「スピノーラ宮殿」。ここも、現在「スピノーラ宮国立絵画館(Gallerie Nazionali di Palazzo Spinola)」に改装され、一般公開されています。王宮博物館とスピノーラ宮国立博物館はともに国営の施設のため、共通チケットアリ。1枚ずつ買うよりもかなりお安いので、興味がある方は是非セット券をお買い求めください。
王宮博物館観光での注意点
- 日曜、月曜、火曜はお休みです。
- 水曜から土曜は13時半から19時迄開いています。
- 最終入場可能時刻は18時30分です。
入場料は大人1人4ユーロ。但し、近くにあるスピノーラ宮殿(スピノーラ宮国立絵画館)のチケットを提示すると、2ユーロの追加料金のみで館内を見学することが出来ます。
まとめ
ちなみに上記の開館日、開館時間や入場料は今後、頻繁に変更になる可能性があります。気になる方は現地観光案内所やインターネットで最新情報をご確認の上、お出かけください。個人的に中庭までは何度も来たことがあったものの、なかなか館内に入ることのなかったジェノヴァ王宮。いざ入ってみると、想像以上に見ごたえのある場所でさらにこの場所が好きになりました。是非皆さまも立ち寄ってみてください。
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