海辺の美しい教会。ジェノヴァ、サンタントニオ・ボッカダッセ教会
サンタントニオ・ボッカダッセ教会に行ってきました!
ジェノヴァ郊外の集落に立つ「サンタントニオ・ボッカダッセ教会」。近くに駅がない為、車やバスを使わないとちょっと行きづらい場所にあるのですが、行って後悔ナシ!そこにはわざわざ行くべき絶景が広がっています。
サンタントニオ・ボッカダッセ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3
- イタリアの海辺の街を満喫できる点。
- 教会×海の絶景コラボレーションを楽しめる点。
- 海辺の教会ならではの内装を楽しめる点。
「サンタントニオ・ボッカダッセ教会(Chiesa di Sant’Antonio in Boccadasse/キエーザ・ディ・サンタントニオ・ボッカダッセ)」は、ジェノヴァの街の中心部から4キロほど東へ進んだ所にある海辺の教会。18世紀から集落の人々らの尽力によって徐々に修復と拡大を続けていった教会は、地元の人たちの海を愛する心が随所に感じられます。
サンタントニオ・ボッカダッセ教会 押さえておくべき魅力とは?
ボッカダッセの街並み
ジェノヴァの街の中心部から4キロほど東に進んだアルバロ地区(Albaro)の中にある集落「ボッカダッセ(Boccadasse)」。日本でいう江の島周辺のような雰囲気…でしょうか。ジェノヴァの中心部(日本でいう鎌倉駅周辺⁉)よりも数倍のどかでのんびりとしたムードが漂っており、特にサンタントニオ・ボッカダッセ教会のあるイタリア通り(Corso Italia)周辺はいつ行っても最高の景色が出迎えてくれます。
イタリア通りの東端に立つ教会
イタリア通りは、全長約2.2キロの海沿いのプロムナード。この東端に建つサンタントニオ・ボッカダッセ教会は、もともとは18世紀にボッカダッセの人々によって建てられた小さな礼拝堂でした。1787年に改修工事の末、現在の姿に。ヴェネツィア郊外の街、パドヴァの守護聖人、パドヴァのアントニオ(サンタントニオ)に捧げられた、ジェノヴァでは珍しい教会でもあります(ちなみにジェノヴァの守護聖人は”洗礼者ヨハネ”です)。
教会のシンボルである鐘楼
教会のトレードマークの鐘楼は、1827年にボッカダッセの街の人々とフランチェスコ・ドレロ船長からの寄付により追加されたもの。遠くからでもよく見える教会のシンボルで、特に日の出、日の入りの頃は海からの太陽の光を浴びて、最高に美しい姿を見せてくれます。外観は、その後1964年まで徐々に改修と拡大を継続。定期的に街の人たちに手入れされているため、海に面しているにも関わらず、とても清潔感があってきれいです。
船がいっぱい!ユニークな館内の様子
館内はこじんまりした空間ですが、教会らしい神聖な空気が立ち込めていて、ホッと心が安らぎます。中央に飾られた十字架は、ルイージ・ジチェロ(Luigi Gichero)によるもの。特徴的なのは周辺に置かれた船の模型(写真右手上部等ご参照)で、地元の船乗りさんたちがこの教会が建てられた当時から、無事にボッカダッセへ戻れた際に奉納物として納めているものが飾られています。
水族館のような可愛らしいステンドグラス
中央祭壇の両サイドにはこれまた海辺の教会ならではの美しいステンドグラスが設けられています。現在私たちが見ることの出来る作品は、2006年にドイツの老舗ガラスメーカー、ランバーツ社によって制作されたもの。館内ではその他、ジェノヴァを代表する彫刻家、アントニオ・カネパ(Antonio Canepa)が手掛けた彫刻類なども見ることが出来ます。
サンタントニオ・ボッカダッセ教会 是非食べてほしい逸品
Coniglio alla ligure
「コニッリョ・アッラ・リグーレ」は、リグーリア州(リグーレ、ジェノヴァのある州)でよく食べられているウサギ(コニッリョ)の煮込み料理。地元産の赤ワインやオリーブの実、松の実などを入れてじっくり煮込んでいくもので(日本ではあまりウサギを食べる習慣がないので、ちょっと抵抗があるかもしれませんが)絶品。抵抗感がない方は、ぜひ一度お試しくださいませ。
サンタントニオ・ボッカダッセ教会ワンポイントアドバイス
「パドヴァのアントニオとは」
教会のシンボルであるパドヴァのアントニオ。彼はジェノヴァには直接ゆかりのない聖人ですが、元々パドヴァ(ヴェネツィアから車で30分ほどの所にある、ヴェネト州の中都市)のアントニオを崇める人々が、この地に礼拝堂をつくったのがサンタントニオ・ボッカダッセ教会の起源の為、今日でも彼を祀る教会になっています。
サンタントニオ・ボッカダッセ教会での注意点
- 毎日7時半から12時、15時半から19時迄開いています。
- 入場無料です。
- 近くに鉄道の駅はありません。
サンタントニオ・ボッカダッセ教会の周辺には鉄道の駅がありません。ご来訪の際は車orバスでの移動になりますので(ジェノヴァの中心部から車で約15分,徒歩で約1時間)ご留意ください。
まとめ
ちなみにサンタントニオ・ボッカダッセ教会のシンボル「パドヴァのアントニオ」は、縁結びや結婚の守護聖人としても有名。周辺のロマンチックな雰囲気も相まって、ヴァカンスシーズン(6月から8月頃)は、特にデートや新婚旅行を楽しむ人で賑わっています。映画のセットの中に迷い込んでしまったかのような美しい風景は、一生の思い出になること間違いなし!ジェノヴァでの滞在時間に余裕がある方は、是非立ち寄ってみてください。
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