ジュゼッペ・ヴェルディが眠る。ミラノ、音楽家のための憩いの家

ジュゼッペ・ヴェルディが眠る。ミラノ、音楽家のための憩いの家|イタリア観光ガイド

音楽家のための憩いの家に行ってきました!

ミラノにある「音楽家のための憩いの家(ヴェルディの家)」はイタリア人作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディにまつわる聖地。いったいどんな場所なのか、詳しくご紹介します。

音楽家のための憩いの家とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 地下鉄降りてスグの所にある観光スポットである点。
  2. ミラノの豊かな音楽にまつわる文化を知ることが出来る点。
  3. ジュゼッペ・ヴェルディにまつわる聖地のひとつである点。

ミラノの地下鉄M1線「ブォナロッティ駅(Buonarroti)」出た所にある「音楽家のための憩いの家(カーザ・ディ・リポーゾ・ペル・ムジチスティ/Casa di Riposo per Musicisti)」。一言でいうと「ジュゼッペ・ヴェルディプロデュースの音楽家向け老人ホーム」で、ヴェルディの家(Casa di Verdi/カーザ・ディ・ヴェルディ)の通称でも親しまれています。

音楽家のための憩いの家 押さえておくべき魅力とは?

広場に立つ彫像

音楽家のための憩いの家があるのは、ブォナロッティ広場(Piazza Buonarroti)。建物は地下鉄の改札を抜けて、地上に上がると目の前にあるため、まず道に迷うことはないかと思いますが、道しるべになるエンリコ・ブッティ(Enrico Butti)作のヴェルディの彫像もチェックしておきましょう。広場の真ん中で、特別な存在感を放っています。

美しい外観

宮殿のような派手さはないものの、センスよく仕上げられた外観は、1899年に建築家のカミッロ・ボイト(Camillo Boito)によって、ネオゴシック様式で整えられました。カミッロ・ボイトはヴェルディのオペラ台本を多く手掛けたアッリーゴ・ボーイト(Arrigo Boito)のお兄さま。建物はヴェルディの存命中(86歳)に完成しましたが、ヴェルディの強い希望により、1902年(ヴェルディの死後)にオープンとなしました。

エレガントな中庭

通りにある入口を抜けると、緑豊かな中庭に出ます。音楽家のための憩いの家は、今も現役で使用されている為、自由に館内を見学することは出来ません。しかし、中庭には観光客も予約なしで入ることができます。ヴェルディが恵まれない歌手やミュージシャンたちの為に、設立した音楽家のための憩いの家。亡くなってから一般開放することを望んでいた為、完成後も、彼が生きている間は、関係者以外、立ち入ることは許されなかったそうです。

ヴェルディのお墓

1901年にこの世を去ったヴェルディ。彼の遺言により、お墓は音楽家のための憩いの家の敷地内に設置されています(トップ画がお墓の入口の様子です)。ここも予約不要で見学オッケー。ロドヴィコ・ポリアーギ(Lodovico Pogliaghi)によってデザインされた墓は、モザイク画が壁や天井にびっしりとあしらわれていてとっても華やか。見ているだけでヴェルディの音楽が聞こえてくるかのような、明るい気持ちにさせてくれます。

お墓の周りを彩る装飾たち

ヴェルディのお墓のすぐ傍らには、奥様でありオペラ歌手でもあった、ジュゼッピーナ・ストレッポーニ(Giuseppina Strepponi)のお墓もあります。そして二人の間には絢爛豪華なレリーフが。ジョヴァンニ・ロマッツィ(Giovanni Lomazzi)が手掛けたヴェルディの横顔があしらわれており、シンプルなお墓との対比で、さらに空間を華やかなものへといざなっています。

音楽家のための憩いの家 是非食べてほしい逸品

Pasticceria Buonarroti Milano

「パスティッチェリア・ブォナロッティ・ミラノ」は音楽家のための憩いの家から南に2-3分ほど歩いた所にあるお菓子屋さん。朝7時から夜10時迄やっていて、ショーケースの中にはつやっつやの可愛らしいケーキたちがたくさん並んでいます。小休憩にもってこい。ホリデーシーズンにお越しの方は、ミラノ名物パネットーネも定評があるので、日本へのお土産にもオススメです。

音楽家のための憩いの家ワンポイントアドバイス

「ヴェルディのモニュメント」
ミラノ市内にはヴェルディゆかりのスポットがたくさんあります。その一つがミラノ記念墓地。入口入ってすぐのところに建つ「ファメディオ」というお堂の中には、彼の胸像があり、毎年多くの人が訪れます。ミラノでは墓地以外への埋葬は禁じられていた為、彼の死後、手続きが整うまでこちらに安置されていた記念に設置されたもの。機会があれば立ち寄ってみてください。

音楽家のための憩いの家観光での注意点

音楽家のための憩いの家観光での注意点
  1. 毎日8時半から18時半迄見学可能です。
  2. 館内の見学はグループ制(要予約)です。
  3. 入場無料です。

音楽家のための憩いの家は、中庭とヴェルディのお墓(中庭の先にあります)のみ、通年で自由見学が出来ます。見学の際は、住人に配慮しながらマナーを守って参拝しましょう。

まとめ

いまだ国民的人気を誇る、イタリアを代表する音楽家のジュゼッペ・ヴェルディ。音楽家のための憩いの家は、ツアーなどで行く場合、館内を見学出来るケースもありますので、もしご興味がある方は、旅行会社のホームページなどで探してみてください。駅から近く、周辺も賑わいのある場所なので、初めてのミラノ旅行の方にもアクセスしやすい場所かと思います。是非足を運んでみてください。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。