大胆かつ繊細。ミラノ、サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会

大胆かつ繊細。ミラノ、サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会|イタリア観光ガイド

サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会に行ってきました!

世界のモード最先端都市、ミラノのブランド街をそぞろ歩きしていると、突如現れる威厳ある建物!「サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会」の内部を、たっぷりとご紹介します。

サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会とは?行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ブランド街とセットで楽しめる点。
  2. 荘厳なバロックの世界を堪能できる点。
  3. 優雅で繊細な内装にウットリできる点。

「サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会(Chiesa di San Francesco di Paola/キエーザ・ディ・サン・フランチェスコ・ディ・パオラ)」はミラノのブランドショップ密集エリア、マンゾーニ通り沿いにある教会。荘厳な外観と、繊細な内装の装飾が大変見ごたえある観光スポットです。ショッピングとセットでの観光にももってこい。

サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会 押さえておくべき魅力とは?

街中に鎮座する「正面口」

サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会は、世界の超高級ブランドが連なるマンゾーニ通り(Via Alessandro Manzoni)沿いにあります。左右に連なる重厚感たっぷりな建物の中に、突然現れる曲線が美しいファサード(正面口)は必見。”ゆがんだ真珠”を意味するバロック様式(ネオバロック様式)で設計された、いびつさやゆがみをたっぷりとご堪能ください。

可愛らしい館内の「調度品」

教会の中はさすがはブランド街!?上品で優雅な雰囲気が、そこかしこに漂っています。中でもところどころにあしらわれた天使たちが可愛くて必見!写真は聖水盤(お清めのための水を入れる場所で、教会入口付近にあります)にあしらわれたプット。実はカトリックの天使たちには階級があり、赤ちゃんの姿をしたこちらの天使は”プット(Putto)”と呼ばれています。

あたたかみのある「天井画」

教会の持つ、どこか優しげな雰囲気は、天井にも続いています。外観同様、曲線美の縁取りが際立つフレスコ画は、教会のシンボル、パオラの聖フランチェスコの栄光にまつわるストーリを描いたもの。フランチェスコという名の有名な聖人はイタリアには2名おり、1人が現(第266代)ローマ教皇の名前の由来となったアッシジの聖フランチェスコ。そしてもう一名が、この天井画のパオラの聖フランチェスコです。

扉ウラの巨大な「パイプオルガン」

天井から、今来た入口の方へと目を向けると、扉の上に大きなパイプオルガンがあります。こちらは1924年にVegezzi Bossi社が制作したもの。パイプオルガンは、地上にいるカトリック教徒たちの声を天へと届ける重要な楽器。音色そのものが教会の魅力を司るため、どの教会でもとても力を入れて制作、管理されているので一見の価値があります。

繊細につくられた「中央祭壇」

1749年から1753年にかけて制作された中央祭壇。色とりどりの大理石、貴石(カラーストーン)、青銅などによって飾られた祭壇はアクセサリーのように繊細でとても綺麗です。中央にはパオラの聖フランチェスコ。最も位の高い天使、ミカエルの姿やパイプオルガン(実は祭壇側にも20世紀に設置されたパイプオルガンがあります)も見られます。

サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会 是非食べてほしい逸品

Zàini Milano

「ザイーニ」は1913年創業の、ミラノの老舗チョコレートメーカー。日本の輸入食材店などでも時々見かけるほど、いまや世界的に有名なメーカーになりつつあります。2019年にはデビュー60周年を迎えたバービーとのコラボ企画も!味はもちろんパッケージも可愛いので是非チェックしてみてください。直営店以外にデパートなどでも買うことができます。

サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会ワンポイントアドバイス

「マンゾーニ通りとは」
マンゾーニ通りは、スカラ座からヌォーヴァ門まで延びる、約650メートルの大通りです。すぐ傍をはしるモンテ・ナポレオーネ通り(Via Monte Napoleone)などと並ぶ、ヨーロッパ指折りの高級ショッピングストリート。作家、アレッサンドロ・マンゾーニ(Alessandro Manzoni)の亡くなった折に、彼の偉業をたたえるべく「マンゾーニ通り」と名付けられました。

サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会での注意点

サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会での注意点
  1. 同名の教会はイタリア各地にあります。
  2. スリやひったくりにはご注意を。
  3. ミサの時間はマナーを守って見学しましょう。

サン・フランチェスコ・ディ・パオラ(パオラの聖フランチェスコ)を祀る教会はイタリアには、たっくさん!検索などをする際は「ミラノ(Milano)」の文字を添えて検索することをオススメします。

まとめ

マンゾーニ通り周辺に来ると、ついついお買い物に気を取られがちですが、一旦心を落ち着けるべく?!一日の初めにサン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会を訪問するのもアリです。イタリアではショップやレストランが開くのが11時頃となるため、その前に是非教会に行って素敵なミラノの風景をお楽しみください。喧騒を忘れ、しばしゆっくりとした時間が持てることと思います。

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