マントヴァの中心地に建つ、一大居住地、ドゥカーレ宮殿

マントヴァの中心地に建つ、一大居住地、ドゥカーレ宮殿|イタリア観光ガイド

ドゥカーレ宮殿に行ってきました!

かつて一大勢力を築いた北イタリアの都市マントヴァ。街の中心部を形作るドゥカーレ宮殿は、いにしえの都の風景に思いを馳せるのにぴったりのスポットです。ここでは宮殿本体部分に的を絞って魅力をご紹介します★

ドゥカーレ宮殿とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. マントヴァいちの観光スポットである点。
  2. 街の中心部にあり、簡単にアクセスできる点。
  3. 華やかなゴンザーガ家の栄華を堪能できる点。

ミラノを州都に持つ、ロンバルディア州の都市マントヴァ。かつてここはイタリアきっての一大都市で、名門貴族ゴンザーガ家の手によって長い間華やかな都の風景を保ち続けていました。街の中心に位置する「ドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale/パラッツォ・ドゥカーレ)」は、かつての栄華の一端を知るのにぴったり。マントヴァに来るほとんどの人が訪れる観光スポットのため、初めてのマントヴァ旅行の方にも行きやすいスポットです。

ドゥカーレ宮殿 押さえておくべき魅力とは?

優雅な「居住スペース」

「宮殿」というからには、まずは貴族のお屋敷らしい一面が見たいもの。こちらは1778年、建築家のパオロ・ポッツォ(Paolo Pozzo)がマリーア・ベアトリーチェ・リッチャルダ・デステ夫人(Maria Beatrice Ricciarda d’Este)のために手掛けたベッドルームです。彼女の旦那様はあの、マリーアントワネットの1つ上のお兄さん。彼女自身もオーストリアにゆかりがあるため、どことなくオーストリアの雰囲気漂う優雅な調度品にも目を向けてみてください。

Galleria dei fiumi

パッと見、茶色基調の要塞のような雰囲気(トップ画ご参照)で、正直あまり華がないドゥカーレ宮殿の外観。ですが、中にある500以上の部屋は、どれも凄い!とりわけ贅をつくしたもののひとつが、この「川の間(ガレリア・デイ・フィウミ)」です。ここは壁に、マントヴァ周辺を流れる5つの川(Po・Oglio・ Chiese・Mincio・Secchia)を擬人化したものが描かれていて、なんとも優雅。外とのギャップに驚かされます。

Sala dello Zodiaco

数ある部屋の中で「星座の間(サラ・デッロ・ゾディアコ)」は、宗教画が得意でない方にも親しめる、とっておきのお部屋。天井全体に星座が描かれており、室内にいるのになんだか屋外にいるような、不思議な気持ちにさせてくれます。中央には戦車に乗った女神さまの姿が。戦車を引いているのが馬ではなく、2匹の犬な所が、なんだかコミカルでほっこりします。

美しい「天井画たち」

星座の間以外の部屋も、ドゥカーレ宮殿では天井画が見逃せません。こちらは、アルチエリの間(Sala degli Arcieri)の天井付近の様子。アントニオ・マリア・ヴィアーニ(Antonio Maria Viani)という芸術家が手掛けた部屋で、シンプルな青空の天井画、その下にカーテンに隠れた馬の脚がモチーフとなっただまし絵がずらりと描かれており、美しく、ユニークです。

ルーベンスがゴンザーガ家に捧げた「名画」

アルチエリの間の下には、ある重要な絵画が飾られています。それが、ルーベンスの「聖三位一体を礼拝するゴンザーガ家の人々」。児童文学「フランダースの犬」の中で、主人公ネロが憧れていた画家のルーベンス。実はイタリアに滞在していた時期があり、その間に、当時のドゥカーレ宮殿の主、ゴンザーガ家のためにこちらの絵を制作しました。

ドゥカーレ宮殿 是非食べてほしい逸品

Stracotto alla mantovana

「ストラコット・アッラ・マントヴァーナ」はマントヴァ風のビーフシチュー。昔はロバの肉で作っていたそうなのですが、現在では、他の肉(牛など)を使うことも多いです。”たくさん煮込む”を意味するイタリア語の「ストラコット」。煮崩れするほど、とろっとろに煮込むので、冬の寒さ厳しい折にマントヴァにお越しの際は、是非召し上がってみてください。

ドゥカーレ宮殿ワンポイントアドバイス

「様々な建物から構成される”ドゥカーレ宮殿”」
ドゥカーレ宮殿はとにかく広い!チケットもエリア毎に分かれており、時間がない方は1つずつ見ることも出来ます。チケットの種類は「Palazzo Ducale(今回ご紹介したエリア)」「Camera degli Sposi(結婚の間,サン・ジョルジョ城の中の有名な一部屋)」「Castello di San Giorgio(サン・ジョルジョ城全体)」「Mostra(特別展示室)」に分かれていますので、お好みで組み合わせてご利用ください。

ドゥカーレ宮殿観光での注意点

ドゥカーレ宮殿観光での注意点
  1. お目当ての部屋があれば写真を保存しておきましょう。
  2. 各種セット券もあります。
  3. イタリア語名も控えておくと安心です。

ドゥカーレ宮殿の中には、500以上の部屋があると言われています。お目当ての場所があれば写真を保存しておくと、チケット購入時などにも有効です。またイタリア語名が分かる場合は、控えておくと安心◎

まとめ

なお今回ご紹介したエリアは「Corte vecchia(古い宮廷)」や「Museo di Palazzo Ducale(ドゥカーレ宮殿博物館)」などと呼ばれることもあります(ちなみに新しい宮廷”Corte Nuova”の方は、特別展示を行っていることが多いです)。HPは英語版などもありますが、チケット購入(基本現地購入で大丈夫です)等で迷うことがあれば周辺の方にお尋ねください★

 

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。