ピエモンテ州クーネオの聖域。サントゥアリオ・ディ・クッサニオ

ピエモンテ州クーネオの聖域。サントゥアリオ・ディ・クッサニオ|イタリア観光ガイド

サントゥアリオ・ディ・クッサニオに行ってきました!

北イタリア、ピエモンテ州の南にあるクッサニオという小さな集落。ここにある「サントゥアリオ・ディ・クッサニオ(クッサニオの聖域)」は旅の途中でわざわざ立ち寄りたくなる魅力に溢れています。

サントゥアリオ・ディ・クッサニオとは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 開けた場所に立つ荘厳な佇まいを楽しめる点。
  2. 聖母が出現した神聖な場所である点。
  3. ドライフでの立ち寄りスポットとしてもってこいな点。

「クッサニオ(Cussanio)」はトリノを州都に持つ、ピエモンテ州の南にある小さな集落。16世紀に聖母が出現したことがきっかけで建てられた「サントゥアリオ・ディ・クッサニオ(Santuario di Cussanio )」はドライブやワイナリー巡りでピエモンテを巡る際の立ち寄りスポットとしてもってこいで、想像以上のダイナミックなスケール感に圧倒させられます。

サントゥアリオ・ディ・クッサニオ 押さえておくべき魅力とは?

レンガ×花崗岩の美しい外観

トリノから南へ車で約1時間のところにあるサントゥアリオ・ディ・クッサニオ。クッサニオはフォッサーノ(Fossano)という街の集落の1つで、ここにあるサントゥアリオ(聖域,平たく言うと教会)であることから「サントゥアリオ・ディ・クッサニオ」の名が付きました。目の前にある並木道(Viale Monsignor G. Rostagno)の突き当たりに鎮座する建物は、まるでディズニーランドのシンデレラ城かのごとく、オーラ抜群!

外観を華やかに引き立てる彫像

現在の建物の建設が行われたのは1876年。ゆえに、近くで見ると、イタリアの教会の中では比較的新しい印象を持つことでしょう。手掛けたのは建築家のジュゼッペ・マーニ(Giuseppe Magni)。教会上部左右には、この地域の重要人物である、オッディーノ・バロット(Oddino Barotto)、ジョヴァンニ・ジョヴェナーレ・アンチーナ(Giovanni Giovenale Ancina)の美しい大理石の彫像が見られます。真ん中については…続く!

縁取りが美しい祭壇画

中央祭壇に設置された祭壇画は、フランドル(現在のベルギーのあたり)系の画家ジョヴァンニ・クラレット(Giovanni Claret)の1656年の作品で「La Madonna del Miracolo(奇跡の聖母)」について描かれています。約50年後の1715年に追加された、美しいフレームも必見。そして…そう!絵の中には、前項でご紹介した外観の真ん中に設置された彫像と同じテーマの人物たちがいるのです。

館内全体のテーマは”聖母の出現”

こちらは天井付近の様子。なにやらここにも、外観や中央祭壇と似たようなモチーフの男女の姿が見られます。これこそがこの場所が「サントゥアリオ(聖域)」である由縁。これは、1521年5月11日、バルトロメオ・コッパ(Bartolomeo Coppa)という男性のもとに、聖母と思われし女性が何度も現れたことを表しており、ひざまづく男性がバルトロメオ・コッパ、手を差し伸べているのが聖母マリアなのです。

その他の館内装飾たち

全体的には先述の聖母の出現の奇跡にまつわる作品が中心のサントゥアリオ・ディ・クッサニオ。ですがそれ以外の宗教画ももちろんあります。こちらは主祭壇を担当したジョヴァンニ・クラレットが1657年に描いた、ナザレのヨセフと聖アゴスティーノ、そして聖母子の様子。反対側(左側)の礼拝堂には、フランシスコ・サレジオと聖母子にまつわる作品(作:クラウディオ・フランチェスコ・ボーモン/Claudio Francesco Beaumont)が飾られています。クーポラ(丸屋根)内部の絵なども必見。

サントゥアリオ・ディ・クッサニオ 是非食べてほしい逸品

Maina

「マイナ」はイタリアでクリスマスの時に必ず食べる定番スイーツ「パネットーネ」の大手メーカー。パネットーネ以外にも、イースターの時のスイーツ(コロンバ)やスーパーなどで売られる菓子パンなども手掛けています。1964年創業。トリノで創業してまもなくフォッサーノに巨大工場を建設し、現在も世界中にパネットーネを届けていますので、現地で(日本でも!)見かけたら是非味わってみてください。

サントゥアリオ・ディ・クッサニオ ワンポイントアドバイス

「近郊の街、フォッサーノ」
クッサニオはフォッサーノという街の集落の1つ。フォッサーノの中心部までは約3キロです。フォッサーノは州都トリノから電車で簡単にアクセスできるので、日帰りでの観光も可能。ブランド牛として名高いファッソーネ牛や、美味しいワインなどがいただけることでも有名ですので、機会があれば是非行ってみてください。

サントゥアリオ・ディ・クッサニオ での注意点

サントゥアリオ・ディ・クッサニオでの注意点
  1. 入場無料です。
  2. 毎日8時から12時、14時から19時迄開いています。
  3. 最寄りの都市はフォッサーノです。

フォッサーノの街には長距離鉄道が乗り入れているので、車がない方も電車でアクセス可能。そこからクッサニオまでは、車(タクシー)、若しくはバスなどをご利用ください。

まとめ

クッサニオやフォッサーノはなかなか日本のガイドブックなどで取り上げられることはないかもしれません。しかし、いずれもクーネオ(Cuneo)というエリアに属しているので、ピエモンテ州のクーネオを紹介するページを紐解くと両者に出会えるかも!秋のワイナリー巡りツアーなどで訪れる可能性もある素敵な集落ですので、機会があれば遊びに行ってみてください。

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