イタリアで愛でる和の美しき世界、トリノ東洋美術館

イタリアで愛でる和の美しき世界、トリノ東洋美術館|イタリア観光ガイド

トリノ東洋美術館に行ってきました!

トリノの中心街にあるトリノ東洋美術館。「イタリアにまで来て東洋美術館!?」なんて思われるかもしれませんが、ここは満足度200パーセントなんです!魅力の数々をご紹介します☆

トリノ東洋美術館とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. イタリア人目線で見た「和」を感じられる点。
  2. 宮殿×和の不思議なコラボレーションを体感できる点。
  3. イタリアの美術館に比べ、多少展示内容や言葉が理解できる点。

ミラノに次ぐ、第二の経済都市トリノ。ヨーロッパムード満点の華やかな街並みの中にひっそりと佇むのが「トリノ東洋美術館(Museo di Arte Orientale/ムゼオ・ディ・アルテ・オリエンターレ)」です。愛称は頭文字を取って「MAO(マーオ)」。イタリアで見る東洋文化は一風変わった非日常体験が出来てオツ。日本のコーナーなどは案内版がなくとも言葉が理解できる部分も多いので、美術館観賞時のストレスも軽減されます☆

トリノ東洋美術館 押さえておくべき魅力とは?

美術館は元「宮殿」

トリノ東洋美術館はもともと宮殿だった建物を改装して美術館として開放しています。宮殿の名前はマッツォニス宮殿(Palazzo Mazzonis)。17世紀半ばに建てられた建物は、中に入ると、所々に宮殿時代の面影を見て取ることが出来ます。写真は大理石の壁に飾られた絵画。私たちからしたら、こちらの風景の方が珍しいですが、イタリア人たちからしたら「日常」!ほとんどの人が素通りし、先を急いでいました(笑)

入口に広がる枯山水

トリノ東洋美術館のチケットカウンターの先にはさっそく和の風景が広がっています。フロアの名前は「Giardini zen giapponesi(日本の禅の庭)」。竹林や枯山水がディスプレイされたフロアは、館内全体がガラス張りになっているので、開放感抜群。ベンチもあるため、ここでのんびりと心を整えてから中に向かう人も見かけました。

あらためて感じる東洋の魅力

トリノ東洋美術館の館内は国ごとにコーナーが分かれており、そこに中国や東南アジア、インド等から集められた2,000点以上のお宝が飾られています。普段日本で暮らしていても、なかなか生のブッタやガネーシャを間近に見る機会はありません。トリノ東洋美術館で見る、東洋のお宝は意外にも新鮮で、それでいてどこか懐かしさや誇らしさを感じさせてくれます。

大充実の日本コーナー

イタリアから約1万キロ離れた場所にある日本は、イタリア人たちにとってまさに神秘そのもの。マンガやアニメ、和食といったものも人気ですが、甲冑、浮世絵、刀、着物といった、コテコテの日本文化に興味津々のイタリア人もたくさんいます。それらが一堂に会する日本コーナーは、私たち日本人にとっても新鮮な感覚を持てる場所。イタリア人からカタコトの日本語で話しかけられたり、質問されたりすることも多く、交流のきっかけが生まれる場所でもあります。

宮殿の中の「Chashitsu」

美術館のフィナーレにはなんと6畳ほどの小さな茶室(Stanza del tè/スタンザ・デル・テ)が設置されています。外から覗くことしかできないのですが、イタリア人たちは興味津々。室内に飾られている掛け軸や生け花なども別のフロアにまとめて展示されている為、館内を行ったり来たりしながら興味深そうに何枚も写真に収めていました。

トリノ東洋美術館 是非食べてほしい逸品

Poormanger

「プアーマンジャ」はトリノ東洋美術館からスグのところにある、ベイクドポテト専門店。なぜかトリノで近年、爆発的にヒットしており、いつ行っても長い行列が出来ています。ピザやさんの要領で、メニュー表の中からお気に入りの具が乗ったポテトをチョイス。一見、家でも作れそうなメニューに見えるのですが、さすがはイタリア。食べるとビックリするほど美味しいです。

トリノ東洋美術館ワンポイントアドバイス

「思わぬ大作が展示されていることもあります」
トリノ東洋美術館は、イタリアの中では有数の東洋にまつわる美術館。ゆえに時に、日本の思わぬ大作が展示されることもあります。数年前の”日本イタリア国交150周年記念”時は、なんと、葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が来伊。イタリア国内だけでなく現地に住む多くの日本人も一目見ようとトリノ東洋美術館に殺到しました。

トリノ東洋美術館観光での注意点

トリノ東洋美術館観光での注意点
  1. 月~水はお休みです。
  2. 木曜、金曜は午前はお休みです(土日は終日営業)。
  3. 館内は階段のアップダウンがあります。

美術館は木~日営業。木金は10時~12時(午前)はお休みです。館内はもともと街中に建てられた宮殿。ゆえに、多少階段のアップダウンがあるので、出来るだけ歩きやすい靴でご来館ください。

まとめ

トリノ東洋美術館は、出口付近にあるお土産も必見。イタリア語で書かれた日本の童話や、日本のガイドブック。和雑貨などがたくさん売られていて、意外と目移りしてしまいます。お土産に興味がある方は見学時間を30分程度長めに確保しておくと良いでしょう。イタリア旅行の合間にアジア旅行気分も味わえてしまう素敵な場所。ぜひ機会があったら行ってみて下さい。

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