ヴェネツィアの美のエッセンスが大集結。イエズス会教会

ヴェネツィアの美のエッセンスが大集結。イエズス会教会|イタリア観光ガイド

イエズス会教会に行ってきました!

ヴェネツィア本島の北側に広がるカンナレージョ地区。ここにある「イエズス会教会(ジェズイーティ教会,サンタ・マリア・アッスンタ教会)」はチェックポイントがいっぱい!

イエズス会教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. イエズス会の足跡をたどることが出来る点。
  2. ヴェネツィアを代表する芸術家の作品を満喫できる点。
  3. 運河×教会のヴェネツィアらしい風景に出会える点。

日本で「イエズス会教会」の名で紹介されることの多い「サンタマリアアッスンタ・デッタ・イ・ジェスイーティ教会(Chiesa di Santa Maria Assunta detta I Gesuiti/キエーザ・ディ・サンタマリアアッスンタ・デッタ・イ・ジェスイーティ) 」。ここは、”ジェスイーテイ(イエズス会)”ゆかりの教会で、ヴェネツィアが誇る美の巨匠たちの美しい芸術作品を無料で楽しむことが出来るんです。

イエズス会教会 押さえておくべき魅力とは?

十二使徒が集う外観

青い空がよく似合うイエズス会教会のファサード(正面口)。18世紀の初めに、ドメニコ・ロッシ(Domenico Rossi)が手掛けたもので、ポイントはなんといっても上部にあしらわれた十二使徒(最後の晩餐でおなじみのイエス様の12人の高弟)です(ちなみに彫像たちはドメニコ・ロッシの作品ではありません)。水上バスからでもはっきりと見えるくらいの大きさ。是非入館前に、12体いるかチェックしてみてください。

Assunzione della Vergine

館内でまず注目したいのが、教会のシンボル、聖母被昇天(サンタマリアアッスンタ,聖母マリアが天にあげられる場面のこと)にまつわる作品。こちらはルネサンス期のヴェネツィアを代表する画家、ティントレットが1555年に描いた「聖母被昇天(アッスンツィオーネ・デッラ・ヴェルジネ)」で、上部に聖母マリア、下部に彼女のお墓の周りで突然の出来事に驚く聖人たちが臨場感をもって描かれています。

上品かつダイナミックな天井画

中央通路の天井に描かれているフレスコ画はパリ出身の画家、ルイス・ドリニー(Louis Dorigny)の作品。彼は17歳の時にイタリアに渡り、イタリア国内でたくさんの名画を残しました。色彩が異なる部分(写真左手)はフランチェスコ・フォンテバッソ(Francesco Fontebasso)の作品。聖書に登場するエピソードのひとつ「聖ヨハネの幻視(Visione di san giovanni evangelista)」について描かれています。

ねじれた大理石が特徴的な、中央祭壇

こちらは通路突き当たりにある中央祭壇の様子。三位一体(中央の彫刻の右上にいる”父なる神”、左上にいる”子なるキリスト”、下にいる”聖霊”が一体であるという、カトリックの教え)がテーマとなっており、制作者であるヤコポ・アントニオ・ポッツォ(Jacopo Antonio Pozzo)ならではの、大理石でつくられた10本のねじれた柱が見どころです。

両サイドの礼拝堂にもお宝がいっぱい!

イエズス会教会は、観るべき作品を挙げればキリがないのですが、あと1つご紹介するとしたら…世界的に知られる画家、ティツィアーノの「聖ラウレンティウスの殉教(Martirio di San Lorenzo)」でしょうか。館内左手手前の礼拝堂に飾られている名画で、少々目をふさぎたくなるような構図ではありますが、明暗の対比などが素晴らしく、ティツィアーノの傑作のひとつとして知られています。

イエズス会教会 是非食べてほしい逸品

Anguilla in umido

「アングイッラ・イン・ウミド」はうなぎの煮込み料理。うなぎ(アングイッラ)はしょっちゅうではないですが、イタリアでもごくごく一般的に食べられる食材のひとつで、特に北イタリアではよく見かけます。グリルにしたりすることもありますが、トマトや香草などと一緒に煮込んだアングイッラ・イン・ウミドも定番。臭みもなく、寒い日は特に英気を養うことが出来ます。

イエズス会教会ワンポイントアドバイス

「ムラーノ島まで足を延ばしてみて!」
ヴェネツィア本島から水上バスで約15分のところにあるムラーノ島。ヴェネツィアン・グラスの生産地としても知られるムラーノ島への行き方はいくつかあるのですが、イエズス会教会の前にある「F.te Nove(フォンダメンテ・ノーヴェ)」という名前の水上バス乗り場からのアクセスは超簡単でオススメ!F.te NoveAからDまで並んでいるのですが、”B”若しくは”D”の船着き場から乗ると、1本で、ムラーノ島へ行くことが出来ます。

イエズス会教会での注意点

イエズス会教会での注意点
  1. 毎日10時から12時、16時から18時迄開いています。
  2. 入場無料です。
  3. イタリア語名も控えておくと安心です。

「イエズス会教会」という名前は、あくまで日本の観光ガイド上で使われているものです。現地で地図や案内版を読み解く為に、冒頭でご紹介した正式名称2つもどこかに控えておきましょう。

まとめ

日本人にとって最も馴染みがあるであろう修道会のひとつ”イエズス会”。イエズス会教会では彼らの勢力の大きさを、建物の中でも外でもひしひしと感じることが出来ます。日中長いお昼休みがある教会ゆえ、中に入ることが出来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、外観を見て回るだけでも十分感動することが出来ます。是非チェックしてみてください。

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