天井に美術館登場!?ヴェネツィア、サン・セバスチアーノ教会

天井に美術館登場!?ヴェネツィア、サン・セバスチアーノ教会|イタリア観光ガイド

サン・セバスチアーノ教会に行ってきました!

世界的観光名所が名を連ねるヴェネツィア。この島にひっそりと佇むのが、サン・セバスチアーノ教会です。16世紀に小さな運河沿いに建てられた、可愛らしい教会。これから内部をたっぷりとご紹介します♪

サン・セバスチアーノ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 可愛らしい白の外観。
  2. まるで美術館!重厚感たっぷりの天井画。
  3. 静謐な雰囲気の祭壇や聖具室。

「サン・セバスチアーノ教会(Chiesa di San Sebastiano/キエーザ・ディ・サン・セバスチアーノ)」は、サン・セバスティアーノ(聖セバスティアヌス)を祀る教会。16世紀に現在の形へ整えられました。ヴェネツィア本島の中でも少しだけローカルな場所にあるため、ゆっくりと教会との触れ合いを持てる点が◎麗しい祭壇画はもちろん、驚くほど絢爛豪華な天井の風景も必見です。

サン・セバスチアーノ教会 押さえておくべき魅力とは?

可愛らしい白の「外観」

サン・セバスチアーノ教会の魅力”その一”は、可愛らしく落ち着いた、白の外観です。サン・マルコ寺院をはじめとする、クーポラ屋根や高い鐘楼付きの絢爛豪華な教会が多いヴェネツィア。それらを見ているウチに、なぜだかこの慎ましい外観に親しみを感じてしまう人多数なんだとか。つくられたのは16世紀。建築家アントニオ・アッボンディ(Antonio Abbondi)によって手がけられました。

雰囲気のある「祭壇画」

館内に入ると、長い廊下(中央通路)の先に、大きな祭壇画が見えてきます。ヴェネツィアきっての有名画家、パオロ・ヴェロネーゼ(Paolo Veronese)によって描かれた聖母子とサン・セバスティアーノら聖人たちの様子。本教会はパオロ・ヴェロネーゼの作品がたくさん飾られていることでも有名なので、彼のファンにとってはたまらない空間でもあります。

エステル記にまつわる「天井画」①

館内でひと際目を引くのが、まるで額縁に入って飾られているかのような天井画たち。「落ちてきそうで心配!」なーんて声もありますがですが、一緒にいる仲間同士「右から○番めの絵画が素敵!」なんてやりとりが楽しめるのも、この天井の魅力です。特に印象深いのが、中央に位置する、旧約聖書の歴史物語「エステル記」の主人公エステルを描いた絵画。ペルシア王アハシュエロスから王妃として王冠を授かっている場面が描かれています。

エステル記にまつわる「天井画」②

こちら先ほどご紹介した四角い絵画のすぐ横に並んでいる、アハシュエロスの前妻、ワシュティにまつわる絵画です。ワシュティは絶世の美女なのですが、ちょっとしたことから王の怒りを買い失脚(離婚)することとなってしまいます。絵画はその、離別シーンを描いたもの。戴冠式のエステルを眺める形で描かれたワシュティ。並べて見ると、なんだかこの表情がとても複雑なものに思えてしまいます。

美しい「聖具室」

中央祭壇の天井画だけでも度肝を抜かれるものがそろい踏みの、サン・セバスチアーノ教会。1つ1つ絵をじっくり見てるとキリがないので聖具室(教会にまつわる道具などが置かれている部屋)からも選りすぐりのものをご紹介します。こちらは聖母戴冠(聖母マリアが神さまから王冠を授けられているシーン)にまつわる作品。聖母マリアの吸い込まれそうな美しい表情が見逃せません。

サン・セバスチアーノ教会 是非食べてほしい逸品

OKE

「オケ」はサン・セバスチアーノ教会から最も近い船の停留所「サン・バジリオ(San Basilio))」からスグのところにある、運河沿いのピザ屋さん。目の前に雄大なジュデッカ運河(Giudecca)を望みながらの食事は、ベネツィアらしい旅の思い出をつくるのにぴったりですよ!ヴェネツィアは全体的に物価が高めですが、オケは千円以下のメニューも充実しているので、その点でも◎

サン・セバスチアーノ教会ワンポイントアドバイス

「徒歩が一番早いです」
サン・セバスチアーノ教会へのアクセス方法は主に船or徒歩の2種類あります。陸の玄関口である「サンタ・ルチーア駅(Venezia Santa Lucia)」から行くのであれば、意外にも徒歩が一番早くてオススメ。約10分ほどでアクセス出来ます。船の場合は左回り、右回り、2種類のアクセス方法があるので(左回りの方が早いですが)お好みで使い分けてみてください!

サン・セバスチアーノ教会観光での注意点

サン・セバスチアーノ教会での注意点
  1. 入場料(3ユーロ)かかります。
  2. 最終入場時刻は閉館15分前の16時45分です。
  3. 月~土は10時から17時、日曜は14時から17時30分まで開館しています。

サン・セバスチアーノ教会は入場料(3ユーロ/人)がかかります、また日中を中心に開館しているので、なるべく早めに足を運ぶと吉。但し、日曜の午前中は閉まっているのでご注意ください。

まとめ

なお、本教会で飾られている絵画の多くを手掛ける「パオロ・ヴェロネーゼ(Paolo Veronese)」は、いわずもがな、世界でも、とても有名なアーティストです。もしルーブル美術館(パリ)へ行く機会があれば、彼の傑作「カナの婚礼(仏:Les Noces de Cana)」を是非ご鑑賞ください。ルーブルきっての巨大な作品を観た後、サン・セバスチアーノ教会に来れば、さらに彼の虜になるコト請け合いです。

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