広大な敷地で大満足!ヴェネツィア海洋史博物館

広大な敷地で大満足!ヴェネツィア海洋史博物館|イタリア観光ガイド

ヴェネツィア海洋史博物館に行ってきました!

ヴェネツィア本島の「アルセナーレ・ディ・ヴェネツィア(国立造船所)」の一角にある「ヴェネツィア海洋史博物館」。想像以上に奥行きのある館内の要チェックポイントを厳選してご紹介します。

ヴェネツィア海洋史博物館とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ヴェネツィアの誇るバラエティ豊かな船を見学できる点。
  2. ヴェネツィアの「海」にまつわる歴史を学ぶことが出来る点。
  3. ヴェネツィア海軍について理解を深められる点。

「ヴェネツィア海洋史博物館(Museo storico Navale/ムゼオ・ストーリコ・ナヴァーレ)」は、ヴェネツィア共和国時代の造船所跡地「アルセナーレ」の一角を使ってオープンした博物館です。館内にはヴェネツィアの栄華を感じる豪華な船がたくさん!普段なかなかお目にかかることの出来ない光景の連続に、大興奮間違いなしでしょう。小さなお子様連れのヴェネツィア旅行の方にもオススメ。

ヴェネツィア海洋史博物館 押さえておくべき魅力とは?

倉庫を利用した建物

ヴェネツィア海洋史博物館がオープンしたのは、戦争真っ只中の1923年。イタリア海軍が母体の施設で、現在の場には1964年にお引越ししてきました。建物は、元々穀物倉庫だったもの。5階建ての大きな建物で、目の前にはサン・ビアジオ・デッレ・カテネ橋(Ponte San Biasio delle Catene)、奥にはヴェネタ潟(Laguna Veneta)の美しい風景が広がっています。

Scala reale

さすがは元倉庫。館内は想像以上に奥行きがあります。こちらは華やかさ極まる王族用の船「スカーラ・レアーレ」。1850年頃アルセナーレ・ディ・ヴェネツィアでつくられ、その後はイタリア王国の初代国王、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世(1820~1878年)から、ローマ教皇ピウス10世(1835~1914年)まで、様々な要人たちのヴェネツィア訪問の際に使用されてきました。

Bucintoro

「ブチントロ(ブチェンタウロ)」は、ドージェ(ヴェネツィア共和国における最高権力者の名前)が、海との結婚(Sposalizio del Mare)という儀式の際に使用していた船。こちらは1526年に制作されたもので、人が乗るとさらに華やかさがアップします。儀式が行われるのは「センサの祭り(Festa della Sensa)」というお祭りの中。お祭り自体は今日でも続いているので、興味がある方は是非、実際の様子もお楽しみください。

Monumento all’ammiraglio Angelo Emo

こちらは一風変わった船にまつわる展示品。18世紀後半に、ヴェネツィア艦隊を率いたアンジェロ・エモ(Angelo Emo)総督のレリーフです。このレリーフが有名な所以は…有名彫刻家、アントニオ・カノーヴァ(Antonio Canova)の作品だから!柔らかい曲線美が印象的な一枚。左の天使が総督の名前と共に刻んでいる「I」の字は、不死を象徴するサインです。

イタリア海軍にまつわるアイテム

館内は、船と同じくらい「海軍」にまつわる展示も充実しています。地上階含め多くの階に展示されているのが、ヴェネツィア海軍、イタリア海軍の品々。戦艦、魚雷艇などの大型のもの(含 模型、断片)から、銃、軍服(写真)まで展示品のラインナップがとにかく幅広い!最上階には「スウェーデンの部屋(Sala svedese)と呼ばれる場所もあり、両国の海軍ゆかりの品も多数展示されています。

ヴェネツィア海洋史博物館 是非食べてほしい逸品

Branzino

「ブランズィーノ」は日本でいう”スズキ”にあたる魚(スピーゴラ/Spigolaとも呼ばれています)。養殖なども盛んに行われているため、イタリア全土で気軽に楽しむことが出来ますが、海風に当たりながら食べるブランズィーノは雰囲気も相まってさらに美味しく感じられます。アクアパッツァやカルトッチョ(Cartoccio)と呼ばれるいわゆる”包み焼き”が定番。是非チャレンジしてみてください。

ヴェネツィア海洋史博物館ワンポイントアドバイス

「船の装飾にご注目」
(日本にも似たような文化がありますが)船(漁船等)の前方や先端には、お守りのようなものを装飾する習わしがあり、展示品たちからも個性豊かな装飾を楽しむことが出来ます。船体にオーナーや船長の母親の名前を刻んだり、船首に彼らの生まれ育った都市の守護聖人をあしらったり様々。天使像や、海にまつわる聖人、サン・ジョヴァンニ・ネポムチェーノ(San Giovanni Nepomuceno)なども飾るのも定番です。

ヴェネツィア海洋史博物館での注意点

ヴェネツィア海洋史博物館での注意点
  1. 入場料は10ユーロです。
  2. 毎日10時から17時迄開いています。
  3. 入口は「Calle S. Biasio」に面しています。

入口は南手にあるビアジオ通り(カッレ・サン・ビアジオ)沿いにあります。アルセナーレ(国立造船所)自体には入ることが出来ませんので、ご注意ください。周辺は散策可能です。

まとめ

ヴェネツィア海洋史博物館は、キリスト教やイタリア史などにあまり詳しくない、関心がないという方でも大満足できる観光スポット。約2000平方メートルもの広大な敷地の中に並んだ船たちは、言葉がわからなくてもただただ感動するばかりです。屋内施設なので、冬の寒い日や荒天時にも最適。是非少しでも興味があれば、立ち寄ってみてください。

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