ヴェネツィアの斜塔がシンボル。ブラーノ島、サン・マルティーノ教会

ヴェネツィアの斜塔がシンボル。ブラーノ島、サン・マルティーノ教会|イタリア観光ガイド

サン・マルティーノ教会に行ってきました!

ヴェネツィア本島から水上バスで約40分。決して好アクセスとは言えないブラーノ島ですが、年間多くの旅行者が遠路はるばるこの地を訪れます。今回は、見どころの一つ「サン・マルティーノ教会」についてご紹介します。

サン・マルティーノ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ヴェネツィアが誇る「斜塔」が見られる点。
  2. ブラーノ島の中心地を観光できる点。
  3. ヴェネツィアを代表する画家の作品を鑑賞できる点。

カラフルな街並みが有名な、ヴェネツィア本島から11キロほど北東に進んだところにある離島、ブラーノ島。島の中心部ともいえるバルダッサーレ・ガルッピ広場に立つ「サン・マルティーノ教会」は、正式名称を「Chiesa Parrocchiale di San Martino Vescovo(パロッキアーレ・ディ・サン・マルティーノ・ヴェスコヴォ教会」と言います。斜めに傾いた斜塔が名物!

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島一番のバルダッサーレ・ガルッピ広場

教会があるのは、ブラーノ島で最もにぎわいのある「バルダッサーレ・ガルッピ広場(Piazza Baldassarre Galuppi)」。広場に対して教会は横を向いており、私たち観光客は横の扉から中に入ります。バルダッサーレ・ガルッピは、ここブラーノ島が生んだ作曲家。広場の中央にはレミージョ・バルバロ(Remigio Barbaro)が手掛けた立派な像が飾られています。

教会のトレードマーク、鐘楼

教会の見どころはたくさんありますが、とりわけよく知られているのが教会の西側に設置された「鐘楼」です。アンドレア・ティラーリ(Andrea Tirali)によって1703年から1714年にかけて制作された、高さ約53メートルの大きな鐘楼。美しさもさることながら、この鐘楼はとにかく「傾いている」という点が名物。地盤沈下が原因で約1.83メートル傾いているのですが、実際見ると”結構”傾いているのでびっくりします(教会の東側からのショットがオススメ)。

館内を彩るパイプオルガン

中に入ると豪華なパイプオルガンが目に留まります。現在設置されているものは1913年にマショーニ社(Mascioni)が製作したもの。火事に見舞われた為、新しく作り直されたもので(現在のものも、とても美しいですが)以前のものは1767年にガエターノカリド(​Gaetano Callido)が手掛けたヴェネツィアが誇る傑作のひとつと言われていました(見られないのが残念!)。

天蓋の美しい中央祭壇

パイプオルガンと対になる位置には、華やかな中央祭壇が設置されています。中央通路の長さは約47メートル。中央祭壇はサン・マルティーノ教会が献堂された当時(1673年)に整えられたもので、祭壇の傍らには、ジローラモ・ボナッツァ(Girolamo Bonazza)が制作した、教会のシンボル、トゥールのマルティヌス(サン・マルティーノ)の像もあります。

教会が誇るお宝

最後は館内で最も有名な絵画、ジャンバッティスタ・ティエポロ(Giambattista Tiepolo)の「磔刑(Crocifissione)」をご紹介します。パイプオルガンの右手にある、縦約2.5メートル×横約4メートルの大作。1725年に制作されたもので、慣れないウチはちょっと不気味に感じてしまう宗教画の一つですが、左下に依頼主の肖像画が描き込まれている点が珍しいので、是非そこだけはチェックしてみてください。

サン・マルティーノ教会 是非食べてほしい逸品

Tartare

「タルターレ」は日本語の「たたき」のコト。日本でも「タルタルステーキ」など「タルタル」の語をメニュー表で見ることがありますが、イタリアでは魚も肉も、ぶつ切りになっているものは「タルターレ」と言います。ヴェネツィアではもちろん魚のタルタルがオススメ。「マグロのタルタル(Tartare di tonno/タルターレ・ディ・トンノ)」などは定番で、日本人の口にも合うので是非注文してみてください。

サン・マルティーノ教会 ワンポイントアドバイス

「イタリアにある傾いた建物たち」
イタリアにある傾いている建物といえば、なんといっても「ピサの斜塔」が有名(約3.9メートル傾いています)。それ以外には、エミリア=ロマーニャ州の州都ボローニャのシンボル「ボローニャの斜塔(二つの塔)」が知られており、それぞれアシネッリの塔が2.23メートル、ガリゼンタの塔が3.4メートル傾いています。気になる方は今すぐ画像をチェック!

サン・マルティーノ教会での注意点

サン・マルティーノ教会での注意点
  1. 月曜から日曜の10時から12時、15時から18時迄開いています。
  2. 入場無料です。
  3. 入口はバルダッサーレ・ガルッピ広場に面しています。

サン・マルティーノ教会は日中長いお昼休みがあるためご注意。ヴェネツィア本島からブラーノ島入りされる予定の方は行き帰りの時間やブラーノ島までの所要時間を鑑みながら旅程を立てましょう。

まとめ

私はヴェネツィア本島や周辺の離島にはこれまで何度も足を運んだことがあったのですが、ブラーノ島はなかなか行くきっかけがなく、初めてヴェネツィア旅行をしてから10年以上経って、初めてブラーノ島まで足をのばしました。いざ行ってみると意外と「カンタン」。フォンダメンタ・ヌォーヴェ(F.te Nove)という停留所から水上バスで1本。40~50分で行くことが出来るので、気になる方は是非足を運んでみてください。

 

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