二つの門と噴水が織りなす癒しの場。フィレンツェ、リベルタ広場
リベルタ広場に行ってきました!
フィレンツェにある「リベルタ広場(自由広場)」。なんだかココロオドル素敵な名前が付いた広場は、行ってみるとさらにテンションアップ間違いなし!名前の由来や広場の見どころをご紹介します。
リベルタ広場とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 楕円形の優美な広場である点。
- 大きなの噴水からマイナスイオンを感じられる点。
- 2つの史跡(門)を見学出来る点。
「リベルタ広場(Piazza della Libertà/ピアッツァ・デッラ・リベルタ)」は、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅から北東方向に20分ほど歩いた所にある広場です。ドゥオーモやウフィツィ美術館などのある歴史地区からは離れていますが、独特の賑わいがあり、ショップやレストランなどもいっぱい!ローカルな魅力で溢れています。
リベルタ広場 押さえておくべき魅力とは?
楕円形の広場
噴水を中心に、楕円形に整えられた広場。「リベルタ(自由)」の名を冠するようになったのは、終戦後の1945年からで、それ以前はムティ広場、コスタンツォ・チャーノ広場等々、時代背景を踏まえた様々な名前が付けられていました。最も古い呼び名は、14世紀から18世紀にかけて使われていた「サン。ガッロ門広場」。どうしてその名前が付いたのか…次項で答えを発表します!
広場の古株、サン・ガッロ門
はい!こちらが広場で最も古株にあたる「サン・ガッロ門(Porta San Gallo)」。サン・ガッロ門広場の名前の由来となった建物です。現在は独立した一つの門になっていますが、現役時代は左右に壁が続いていて、フィレンツェを敵国から守る城壁の出入り口として使われていました。写真は当時の門の内側。外側に当たる面(広場の中)から門を見るとアーチの右側の柱の碑文の中に、1285年に門が建てられたことが刻まれています。
もうひとつ、存在感を放つ凱旋門
サン・ガッロ門と同じか、それ以上に存在感がある白亜の門。こちらはサン・ガッロ門の建設から約450年後の1738年に整えられた「凱旋門(アルコ・ディ・トリオンフォ/Arco di Trionfo)」です。名前の由来はちょうどこの年、メディチ家が断絶し、新しいリーダーがフィレンツェにやってくることを記念して付けられたもの。このリーダーこそが、フランツ1世。あの、マリーアントワネット王妃のお父様です。
19世紀にはじまった広場の整備
立派な2つの門に挟まれたリベルタ広場ですが、現在のような楕円形の美しい姿になったのは2つの門が出来てからだいぶ後。1865年以降のことになります。建築家ジュゼッペ・ポッジ( Giuseppe Poggi)プロデュースの元、進められた工事で、2つの門の間に美しい噴水が出来、今日のような美しい広場へと変貌を遂げました。
広場を囲む、ポルティコ
リベルタ広場の整備が始まった1865年は、サン・ガッロ門の城壁の撤去が始まった都市でもあります(ちなみに少し前にイタリアは統一され、この年、首都がフィレンツェになりました)。城壁が撤去されたことで周辺の整備もスタート。現在まで残る広場をぐるりと囲むようにつくられた美しいアーケード(ポルティコ)もこの時、整えられました。
リベルタ広場 是非食べてほしい逸品
Tortelli di patate
「トルテッリ・ディ・パターテ」は、フィレンツェのあるトスカーナ州のご当地パスタ。正確にはムジェッロ(Mugello)というフィレンツェから北東方面へ30キロほど行ったところにある街の料理のため「Mugellani(ムッジェラーニ/ムジェッロの)」のワンフレーズが料理の最後に付くこともあります。パターテはじゃがいも(ポテト)のこと。ラビオリパスタの中身がマッシュポテトになった一品で、小さな子供にも大人気の一品です。
リベルタ広場ワンポイントアドバイス
「サン・ガッロ広場のオモテとウラ」
リベルタ広場の前に立つサン・ガッロ門。広場の内側から見える面は…実はもともと外側の面でした。フィレンツェの地図を見るとわかるように、フィレンツェの街の中心は、サン・ガッロ門の南西側。リベルタ広場を門の北東側(もともとフィレンツェ市外だった場所)につくった為、元々門の内側(フィレンツェ市内側)だった面が、結果として広場の外側にきてしまいました。
リベルタ広場観光での注意点
- 一番近い観光スポットは「アカデミア美術館」です。
- 大きな通りに囲まれている為車には気を付けましょう。
- 周辺に駅はありません。
フィレンツェはミラノやローマのように地下鉄が走っていません。一番近くにある有名観光スポットが「アカデミア美術館(ミケランジェロ作のダヴィデ像所蔵)」ですので、セットで観光するのもオススメです。
まとめ
リベルタ広場はフィレンツェ歴史地区から1.5キロほど離れた場所にあるため、ややマイナースポットですが、フィレンツェの城壁文化に興味がある方にはココロオドルスポットであること間違いなしです。800メートルほど歩くと「Le Cure(レ・クーレ)」駅があるので、もし陸路でのイタリア周遊をご予定されている方は、途中下車した折に、行ってみてください。
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