なんと元世界最大級の劇場だった!ローマ、ポンペイウス劇場

なんと元世界最大級の劇場だった!ローマ、ポンペイウス劇場|イタリア観光ガイド

ポンペイウス劇場に行ってきました!

紀元前、ローマの人々の憩いの場として使われていた「ポンペイウス劇場」。現在その全貌を見ることは叶いませんが、跡地にはそこかしこに当時の面影を見て取ることができます。

ポンペイウス劇場とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. 紀元前につくられた巨大建造物の足跡を辿れる点。
  2. 街の中心部でアクセスしやすい点。
  3. 美しいフレスコ画の通路を見学できる点。

「ポンペイウス劇場(Teatro di Pompeo/テアトロ・ディ・ポンペオ)」は、なんと紀元前55年につくられた大型の常設劇場!約17,500人収容可能な、当時としては世界最大級の劇場のひとつで、現在でも外壁の一部や美しい壁画などを見学することが出来ます。街の中心部にあり、他の観光スポットとセットで立ち寄りやすい点も大きな魅力。

ポンペイウス劇場 押さえておくべき魅力とは?

当時の面影残るパラディーゾ広場

ポンペイウス劇場自体は現在その全貌を見ることはできません。しかし、周辺の建物の様子や区画、遺跡から当時の賑わいに想いを馳せることが出来ます。中でも「パラディーゾ広場(Piazza del Paradiso)」は、半円型のポンペイウス劇場の客席のカーブの部分を感じられる貴重なエリア。事前にインターネットなどで当時の復元図などをチェックしておくと、よりイメージしやすいと思います。

Albergo della Lunetta

パラディーゾ広場にある「ルネッタ・ホテル(Albergo della Lunetta/アルベルゴ・デッラ・ルネッタ ※写真右)」は、パラディーゾ広場より、さらにポンペイウス劇場への想いを馳せることが出来るスポット。なんと館内に、ポンペイウス劇場の遺跡が残されているのです。共有スペース(廊下)になっているので、ご興味のある方はぜひ訪ねてみて!(ネットで見ることもできます)

劇場の客席部、カーブの名残

写真は、パラディーゾ広場の1ブロック東側にある「グロッタ・ピンタ通り(Via di Grotta Pinta)」沿いに立つの建物。カーブした建物の形からポンペイウス劇場の半円型の名残を感じることが出来ます。紀元前61年から55年にかけて執政官(当時の最高官職)グナエウス・ポンペイウス・マグヌスの指示で整えられたポンペイウス劇場。その大きさは、半月型の客席スペースの直径だけでも約150メートルあったといわれているのだから驚き。

Passetto del Biscione①

グロッタ・ピンタ通りの”グロッタ・ピンタ”の名は、”グロッタ(洞窟,古代ローマ時代における”遺跡”の意味も)”と”ディピンタ(絵,フレスコ画)”というイタリア語に由来しています。先述の建屋の右手奥に、由来となった遺跡あり!ちょうどサンタ・マリア・イン・グロッタピンタ教会(Chiesa di Santa Maria in Grottapinta)の正面右隣の柵を越えると、ご覧のような遺跡への入口が見えてきますので探してみてください。

Passetto del Biscione②

こちらが建屋の中の様子。「ビショーネの通路(パセット・デル・ビショーネ)」と呼ばれており、ここが昔はポンペイウス劇場へと通じていました。ビショーネ(大蛇)は後年、ポンペイウス劇場の遺跡の上に住まいを建てた貴族、オルシーニ家の紋章に由来するもの。通路は近年修復作業が完了し、ご覧のようなプット(赤ちゃん天使)や花綱の美しいフレスコ画を堪能することが出来ます。

ポンペイウス劇場 是非食べてほしい逸品

Campo de’ Fiori

「カンポ・デイ・フィオーリ」は、ポンペイウス劇場の目と鼻の先にある広場。日中多くの青空市場が出ることで知られており、果物やドライフルーツなど、食べ歩き出来る食材も豊富にラインナップされています。イタリア語や英語に明るくない方はジェスターだけでも十分購入可能!お手回り品に気をつけて、遊びに行ってみて下さい。広場の周辺のレストランやカフェも有名店が多いので、そちらもお見逃しなく。
ポンペイウス劇場 ワンポイントアドバイス

「Da Pancrazio」
ビショーネ広場(Piazza del Biscione,ビショーネの通路の出口に広がる広場)の南側にあるレストラン「ダ・パンクラツィオ」でも、なんと!ポンペイウス劇場の遺跡を見ることが出来ちゃいます。興味のある方はぜひ足を運んでみて!公式HPから店内の様子をチェックしたり席を予約したりすることも出来ます。

ポンペイウス劇場での注意点

ポンペイウス劇場での注意点
  1. イタリア語では「ポンペオ」と発音します。
  2. ビショーネの通路は無料で通行可能です。
  3. 近くに地下鉄の駅はありません。

ポンペイウス劇場の周辺には地下鉄の駅がありません。時間を気にせず観光可能なので、近くにある有名観光スポット(カンポ・デイ・フィオーリ広場,ナヴォーナ広場等)とセットで効率よくまわるのがオススメ。

まとめ

ちなみにポンペイウス劇場は、直径150メートルの半円型の客席の先に約180メートル×約135メートルの回廊があり、現役時代はそこに美しい噴水や庭園が広がっていました。劇場の東端は、アルジェンティーナ劇場(Teatro Argentina,現在ローマで最も古い劇場)まであったほど。是非現地へ行った際は、周辺の景色も楽しみながら、ポンペイウス劇場のスケールの大きさに想いを馳せてみてください。

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