たまには雰囲気を変えて…。ボローニャ近代美術館
ボローニャ近代美術館に行ってきました!
ナポリ中央駅から歩いて10分ほどの所にある「ボローニャ近代美術館」。教会や中近世の絵画を扱う美術館にちょっぴり飽きちゃった…なんて方にもおすすめの、モード感たっぷりの魅惑のスポットをご紹介します。
ボローニャ近代美術館とは?絶対行くべき理由
- イタリアの近現代アートに触れることが出来る点。
- 駅から徒歩約10分の好立地である点。
- 普段のイタリア観光とはちょっぴり違った雰囲気に触れることが出来る点。
「ボローニャ近代美術館(Museo d’arte moderna di Bologna/ムゼオ・ダルテ・モデルナ・ディ・ボローニャ)」は、ボローニャの陸の玄関口こと、ボローニャ中央駅から歩いて約10分のところにある近代美術館です。館内はニューヨークやロンドンようなモダンな雰囲気。中近世ヨーロッパの雰囲気や宗教画にちょっとお疲れ気味…という方にも、気分転換がてら、楽しんでいただけるスポットだと思います。
ボローニャ近代美術館 押さえておくべき魅力とは?
大通りに面した外観
「MAMbo(マンボー)」の略称で愛されているボローニャ近代美術館。2007年にオープンし、すぐに人気沸騰。2009年からは3年連続で市内で最も訪問者の多い美術館の座にも君臨しました。入口があるのは「ドン・ジョヴァンニ・ミンツォーニ通り(Via Don Giovanni Minzoni)」沿い。裏手には、日本にもゆかりのある、広大なカヴァティッチョ公園が広がっています。
モランディの名画
館内はいくつかのパートに分かれており、その中で有名画家、ジョルジョ・モランディ(Giorgio Morandi)を扱う部屋(Museo Morandi)は特に人気があります。名前は知らなくとも、どこかで一度は見たことがあるモランディ作品。近い将来、すぐ近くにあるマグナニ宮(Palazzo Magnani)にお引越しさせる計画が立っている為、現在の場所で見られるこのチャンスを、お見逃しなく。
よく見ると…な、現代アート①
こちらは「レナート・グットゥーゾ(Renato Guttuso)」の「トリアッティの葬儀(Funerali di Togliatti)」という作品。共産党指導者であったパルミーロ・トリアッティの葬儀にまつわる絵画で、絵の中には共産党のシンボルである赤旗の他、レナート本人や、マルクス、スターリン、レーニン、ピカソといった共産党に関係のある著名な人物が描きこまれています。
よく見ると…な、現代アート②
まるで壊れたパソコンの画面(笑)かのように、アルファベットがつらつら羅列してあるこちらの作品。「ダニエラ・コマーニ(Daniela Comani)」の「Sono stata io. Diario 1900-1999」という作品で、目の前で目を凝らしてみると「7月1日○○,7月2日××」といったように、日記(Diario)の文字が羅列してあることがわかる、面白作品です。
女性アーティストによるセンセーショナルな作品
おしゃれなお店の壁や、Tシャツなどにプリントされていそう⁉インパクト抜群のこちらの作品は「ヴァネッサ・ビークロフト(Vanessa Beecroft)」のもの。「VB○○」の連番で、世界中で強いメッセージ性を持つ作品を制作してきた彼女の、1997年にナポリのギャラリー・リア・ルンマ(Galleria Lia Rumma)で制作された作品「VB26」が展示されており、多くの人の目をくぎ付けにしています。
ボローニャ近代美術館 是非食べてほしい逸品
Spongata
「スポンガータ」は、ボローニャのあるエミリア=ロマーニャ州でクリスマスによく食べられるスイーツ(お店では一年中売られています)。大きなソフトクッキー(カントリーマアム)のような雰囲気のお菓子で、食感はスコーンに近いです。中にナッツやスパイスの効いたフィリングがたっぷり入っているので、食べると不思議な魅力アリ。日持ちするので(少々かさばりますが)小さいものは、お土産にもオススメです。
ボローニャ近代美術館 ワンポイントアドバイス
「モランディゆかりのスポット」
ボローニャで最も有名な近現代アーティストの一人、モランディゆかりのスポットは、ボローニャ近代美術館の徒歩圏内にいくつかあります。最も有名なもののひとつが「ボローニャ美術アカデミー(Accademia di belle arti di Bologna)」。モランディの出身校であり、30年近く教授を務めていた場所。館内に入ることはできませんが、すぐ横のボローニャ国立絵画館は、ボローニャを代表する美術館の一つですので、絵画ファンの方は是非立ち寄ってみてください。
ボローニャ近代美術館観光での注意点
- 入場料は6ユーロです。
- 火曜から木曜は15時から20時迄開いています。金曜は21時迄。
- 土日祝は10時から21時迄開いています
月曜日はお休み、平日はすべて午後からのオープンとなりますのでご注意ください。閉館時刻が遅めなので、夕方以降に足を運ぶのもオススメ。街中(かつ大通り沿い)にあるので、そこまで治安も悪くありません。
まとめ
ちなみにボローニャ近代美術館には、ご紹介したアーティスト以外にも、マウリツィオ・カテラン(Maurizio Cattelan,ミラノのアッファリ広場のオブジェが有名)や、トニー・クラッグ(Tony Cragg,東京ミッドタウンに彼の作品”ファナティックス”があります)などの作品もアリ。想像以上に充実のラインナップとなっております。高い入場者数を誇る点も納得。是非、近現代アートに触れたい方は立ち寄ってみてください。
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