ミラノ、マンゾーニの家で偉人の息吹を感じに行こう。
マンゾーニの家に行ってきました!
イタリアの中ではダンテと双璧をなす、誰もが知っている有名作家「アレッサンドロ・マンゾーニ」。彼が生涯の多くを過ごしたミラノの邸宅は、博物館として私たち観光客でも気軽に訪れることが出来ます。
マンゾーニの家とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 邸宅と博物館の魅力をひとところで味わえる点。
- ミラノ中心部にあり、徒歩で巡りやすい点。
- 館内がコンパクト。滞在時間1時間ほどでも大満足できる点。
ミラノの街の一等地にある「マンゾーニの家(Casa del Manzoni/カーザ・デル・マンゾーニ)」は、イタリアで最も有名な作家の一人、アレッサンドロ・マンゾーニが生涯の多くの時間を過ごした邸宅です。館内は当時の室内の様子を保ちつつ、マンゾーニにまつわる貴重な品々が所狭しと展示されており、ファンにとっては垂涎もののスポットとなっております。
マンゾーニの家 押さえておくべき魅力とは?
広場に溶け込む、上品な外観
ミラノ生まれのマンゾーニ。両親の離婚後、母の誘いもあって、一時はパリでの暮らしを送っていましたが、30歳手前でミラノに戻ってきた後、こちらのお屋敷を購入しました。1813年に購入し、亡くなるまで住まいとして使っていた邸宅。現在私たちが見ることの出来る美しい外観は、1864年に整えられたもので、陶器の装飾の色合いが、見事な調和を生み出しています。
優雅なエントランスフロア
玄関を抜けるとセンスの良いランプがあしらわれた、美しい階段がお目見えします。1868年には、あの有名オペラ作曲家のジュゼッペ・ヴェルディも訪れたというマンゾーニの家。若かりし頃よりマンゾーニを誰よりも崇拝していたヴェルディ。尊敬しすぎるがあまり、名前が売れてからも、なかなかマンゾーニに会う勇気が持てなかったヴェルディのことを想うと、この場所もななんだかさらに、重みを感じます。
意外!?シンプルなベッドルーム
存命中から大ベストセラー作家だったマンゾーニ。さぞかしベッドルームもゴージャスなのかと思いきや、意外にも、こざっぱりしていて、とてもシンプルなつくりになっています。ベッドの傍らに飾られた十字架や、鏡の前に置かれた髭と髪を整えるためのブラシなどが、なんだか臨場感たっぷり。まだマンゾーニがここに暮らしているような気になってしまいます。
ベストセラーを世に放った、書斎
ベッドルームと比べるとさすが!と思わせる書斎。これは誰がどうみても、一目で偉大なる作家の書斎だということがわかります。窓の外には美しい緑。壁に設置された本棚には数えきれないくらいの書籍。机の上には、筆記用具やめがねなども置かれていて、そのひとつひとつに使い込まれた味わいを感じます。代表作「いいなづけ(I promessi sposi)」も本棚にあるので、探してみてください。
マンゾーニにまつわる展示
邸宅の一部の部屋はマンゾーニやマンゾーニの書籍にまつわる展示フロアになっています。写真はマンゾーニの代表作「いいなづけ」が世に放たれたた際、本の挿絵として使われたものの一部。ガッロ・ガッリーナ(Gallo Gallina)というイラストレーターの作品で、現在でも多くのイタリア人たちの中で、おなじみのイラストとなっております。
マンゾーニの家 是非食べてほしい逸品
Cappellacci
「カッペラッチ」はミラノのあるロンバルディア州のマントヴァや、お隣のエミリア=ロマーニャ州などでよく食べられているご当地パスタ。ラヴィオリが巨大になったような料理で、中にはかぼちゃのペーストが入っています。お皿に盛られて出て来る時は、大きなものが5-6個程度しか乗っていないので、一瞬「足りるかなぁ?」なんて思ってしまうのですが…結構食べごたえあり。ハラペコの時こそ、是非頼んでみてください。
マンゾーニの家ワンポイントアドバイス
「ヴェルディのレクイエム」
マンゾーニを誰より崇拝していた、作曲家のジュゼッペ・ヴェルディ。マンゾーニが亡くなった際に制作した「レクイエム(Messa di requiem)」という曲は、おそらく日本人のほとんどの方が耳にしたことがある一曲だと思います。最初から最後までドラマチックに展開する、力強い一曲。CMなどでもしょっちゅう使われている為、是非、どんな曲だったか一度振り返ってみてください。
マンゾーニの家観光での注意点
- 火曜から金曜の10時から18時迄開いています。(最終入場時刻は17時)
- 土曜はガイドツアーのみ催行しています。
- 日曜祝日はお休みです。
なお、入場料は5ユーロ。しかしながら、開館時間も含め、しょっちゅう変更があります。公式HP(伊,英,中国語)のNewsの欄に最新情報が更新されるので、気になる方は行く前にチェックしてみてください。
まとめ
マンゾーニの家は、マンゾーニについて全く知らない方でも、知るきっかけとして良い場所の一つだと思います。ミラノを代表する偉人の家は、ミラノ旅行のよき思い出となること間違いなし。帰国後興味が沸いた方は、是非本も紐解いてみてください。邸宅の前に広がるベルジョイオーゾ広場(Piazza Belgioioso)や周辺の通りも、ミラノらしい景色が広がっているのでオススメです。
この記事へのコメントはありません。