豪華絢爛!ヴェネツィア、サンタ・マリア・デル・ジッリョ教会

豪華絢爛!ヴェネツィア、サンタ・マリア・デル・ジッリョ教会|イタリア観光ガイド

サンタ・マリア・デル・ジッリョ教会に行ってきました!

サンタ・マリア・デル・ジッリョ教会は、ヴェネツィアきっての豪華絢爛な正面姿(ファサード)を誇ることで有名です。そこに込められたメッセージとは…。教会の秘密を詳しくご紹介します★

サンタ・マリア・デル・ジッリョ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. サン・マルコ広場から歩いて5-6分で行ける点。
  2. 豪華なファサードが見応えたっぷりな点。
  3. あの!ルーベンスの作品が見られる点。

「サンタ・マリア・デル・ジッリョ教会(Chiesa di Santa Maria del Giglio/キエーザ・ディ・サンタ・マリア・デル・ジッリョ)」は、ヴェネツィア中心部にある白亜の教会。豪華絢爛な正面姿が有名ですが、実は館内にはルーベンス、ティントレットといった、世界の名だたる巨匠たちの絵画が飾られていることは、意外にもあまり多くの人に知られていません。

サンタ・マリア・デル・ジッリョ教会 押さえておくべき魅力とは?

豪華絢爛なファサード

サンタ・マリア・デル・ジッリョ教会の現在のファサードは、1679年から81年にかけてヴェネツィア出身の芸術家、ジュゼッペ・サルディ(Giuseppe Sardi)によって建設されたもの。豪華な装飾がウリのバロック様式の作品の中でも、とりわけ豪華なことで知られています。教会自体はそこまで大きくはないですが、ファサードのおかげで存在感抜群!まずは目の前でじっくり御覧下さい。

ファサードの主役!?バルバオ家の人々

ファサードにあしらわれた彫刻は、実は多くがベネツィア出身の貴族、バルバオ家の人々をイメージしてつくられています。というのも教会の建設を依頼&多額の資金を出資したのが、バルバオ家出身の将軍アントニオ・バルバオ(Antonio Barbaro)だからです。アントニオの銅像はいくつかあるのですが、最も探しやすいのは、扉の真上にあるもの。勇ましいその姿をお見逃しなく!

彫刻で出来た地図

ファサードの足元を見ると、マスキングテープのように、等間隔に綺麗な石の地図が6枚並んでいることに気付きます。6枚はそれぞれカンディア、コルフ、パドヴァ、ローマ、スプリト、ザダル。いずれもアントニオ・バルバオが生前、主に活動を行った場所に当たります。上の写真はローマの地図。よく見るとコロッセオをはじめとするローマの観光名所が見て取れます。

ルーベンスの絵画

ゴージャスな外観と比較すると、幾分すっきりとした教会内部。白い壁に美しい絵がセンス良く飾られている中で、注目すべきは、館内手前、右奥にあるモリン礼拝堂(Cappella Molin)です。ここにはなんと、フランダースの犬の劇中で、主人公のネロが憧れた画家、ルーベンスの名画「聖母子と幼児聖ヨハネ(Madonna col Bambino e San Giovannino)」が飾られています。

ティントレットの絵画

ルネサンス期のヴェネツィアを代表する超有名画家のティントレット。館内にはなんと彼の作品も飾られています。場所は中央祭壇の裏手。「四人の福音書記者(Quattro Evangelisti)」という宗教にまつわる2枚セットの作品で、1557年頃描かれたと言われています。光と影がはっきりとした、今にも動き出しそうな躍動感のあるタッチは必見ですよ!

サンタ・マリア・デル・ジッリョ教会 是非食べてほしい逸品

Canoce

「カノーチェ」はシャコのこと。一般的にはイタリア語で「カノッキエ(Canocchie)」というのですが、ヴェネツィアではカノーチェの名前で親しまれています。市場などに行くとカノーチェがいっぱい!生の姿はちょっとグロテスクですが、パスタやフリットにすると、ものすごく美味しいですよ!海のあるヴェネト州ならではの味覚。是非味わってみてください。

サンタ・マリア・デル・ジッリョ教会ワンポイントアドバイス

「Chiesa di Santa Maria Zobenigo」
”サンタ・マリア・デル・ジッリョ”は「百合の花の聖母マリア」という意味のイタリア語。サンタ・マリア・デル・ジッリョ教会はこれ以外に「サンタ・マリア・ゾベニゴ教会(キエーザ・ディ・サンタ・マリア・ゾベニゴ)」という名前でも呼ばれています。”ゾベニゴ”は、この教会を建てた人物に由来する名前。万が一に備え、2つ名前があるということを、頭の片隅に入れておきましょう。

サンタ・マリア・デル・ジッリョ教会観光での注意点

サンタ・マリア・デル・ジッリョ教会観光での注意点
  1. 日曜日はお休みです。
  2. 開館時間は日中が中心です。
  3. 入場料がかかります。

教会の開館日は月曜から土曜、10時30分から16時30分迄です。最終入場時刻は16時20分。入場料が3ユーロかかるので、あらかじめユーロコインを用意しておきましょう。

まとめ

なお、教会から歩いて5-6分のところには、バルバオ家のお屋敷(Palazzo Barbaro)もあり、船から望むこともできます。宗教目的…というよりも、一族の繁栄のために建設された、サンタ・マリア・デル・ジッリョ教会。小さいながらも、時の権力者の絶大なパワーがひしひしと伝わってくる場所ですので、是非サン・マルコ地区周辺にお越しの際は、立ち寄ってみてください。

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