運河沿いの彫刻にうっとり!ヴェネツィア、サン・スタエ教会
サン・スタエ教会に行ってきました!
北イタリアの人気都市、ヴェネツィア。ヴェネツィア本島の中心部にある船着場、San Stae(サン・スタエ)を降りたところにあるサン・スタエ教会について、魅力の数々をご紹介します。
サン・スタエ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 船着場San Staeの目の前にある教会である点。
- 運河と教会との織りなす絶景を楽しめる点。
- 絢爛豪華な白の彫刻を堪能出来る点。
「サン・スタエ教会は(Chiesa di San Stae/キエーザ・ディ・サン・スタエ)」はヴェネツィア本島にある船着場、San Staeを降りた所にある可愛らしい教会。カナル・グランデ(大運河)の風景とのコラボレーションも最高で、船の中から眺める教会の姿も旅情をさらに高めてくれる存在です。特に外壁にあしらわれた絢爛豪華な彫刻の数々は必見!
サン・スタエ教会 押さえておくべき魅力とは?
運河に映える真っ白な「外観」
ヴェネツィアの建造物ではお馴染みの、海水に強いイストリア産の石を使った真っ白な外観。ヴェネツィア本島の中心を流れるカナル・グランデ沿いに建てられたサン・スタエ教会は、ヴェネツィアの青い空がとってもよく似合います!駅前にある船着場Ferrovia(フェロヴィア)からヴァポレット(水上バス)で約10分。船着場San Staeに用がない方も、是非、船上からじっくりと教会をお楽しみ下さい。
屋根の上の「彫像」
アントニオ・タルシア(Antonio Tarsia)、アントニオ・コッラディーニ(Antonio Corradini)といった、売れっ子アーティストたちの彫像によって華やかに彩られた外観。特に遠くからでもよく見えるのが、屋根のてっぺんに並ぶ3つの彫像です。真ん中が救世主(イエスさま)正面左が信仰、右が希望にまつわる彫像となっております。
扉の上の「彫像」
こちらは正面扉の上の様子。ティンパヌム(扉上の三角の部分)にまでびっしりと美しい彫刻が施されています。…が、実はサン・スタエ教会。現在のような美しい外観になったのは、近世に入ってからのコト。教会自体は12世紀頃からあったのですが、長らくボロボロの状態のまま放置…。1710年、コンペで優勝したドメニコ・ロッシ(Domenico Rossi)らの手によって、現在のような艶姿へと生まれ変わりました。
美しい「中央祭壇」
教会の中に入ると、美しい白の世界がさらに奥へと広がっています。突き当たりに見えてくる中央祭壇は、中心に置かれたモニュメントは控えめ…ですが、それを囲むように設置された絵画や彫刻がなんとも華やかです!特に上部に施された天使像たちは、その後ろに描かれたフレスコ画との調和が絶妙なので、少し離れた場所から一緒に見ると、作品をより深く楽しむことが出来ます。
隣にある赤の「建物」
サン・スタエ教会の隣にはなにやら赤い建物があります。これは1711年につくられた職業組合の施設(Scoletta)。金箔などをつくる専門の職人さんたちが集う場所として使われていましたが、財政難から1798年にクローズ。現在は地元の有力者によって引き取られ、ヴェネツィアで行われるイベントや集会などで使用されています。
サン・スタエ教会 是非食べてほしい逸品
Spaghetti alle vongole
日本でもおなじみのアサリのスパゲッティ。イタリアでは「スパゲッティ・アッレ・ヴォンゴレ」といいます。南イタリアのナポリが発祥という説もありますが、ここ、ヴェネツィアでも郷土料理の定番。イタリアンパセリやミニトマトと絡め、ニンニクをちょっぴり効かせたスパゲッティ・アッレ・ヴォンゴレは絶品!気軽に食べられるメニューですので是非ご賞味ください。
サン・スタエ教会ワンポイントアドバイス
「別名”聖エウスタキオ”」
サン・スタエ教会は「サンテウスタキオ教会(Chiesa di Sant’Eustachio)」と言う名前でも親しまれています。これは教会のシンボル「聖エウスタキオ(サンテウスタキオ)」にちなんだもの。古代ローマ時代、兵士として仕えたエウスタキオは、教会内にある、ジャンバッティスタ・ピットーニ (Giambattista Pittoni)の絵画の中にも描かれています。
サン・スタエ教会観光での注意点
- 月曜から土曜の14時半から17時迄開いています。
- チケット売り場や売店は10分前に閉まります。
- 入場料(3ユーロ)がかかります。
館内は有料となります。日曜日はクローズ。それ以外の曜日も、基本的には午後を中心に見学可能となっておりますので、観光の際は来館時間に注意して、予定を立てましょう。
まとめ
サン・スタエ教会はヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅から歩いて行くことも出来ます(徒歩約20分)。しかし、船上から見るファサードがとても綺麗なので、出来たらヴァポレットでのアクセスがオススメです!船から降りる予定がない方も、サン・スタエ停留所付近に近付いた際は、是非カメラのご準備を。ヴェネツィアらしい運河×教会の見事なコラボレーションが、出迎えてくれることと思います。
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