長閑な風景と共に。ピサ、サン・パオロ・ア・リパ・ダルノ教会

長閑な風景と共に。ピサ、サン・パオロ・ア・リパ・ダルノ教会|イタリア観光ガイド

サン・パオロ・ア・リパ・ダルノ教会に行ってきました!

「サン・パオロ・ア・リパ・ダルノ教会」はピサの斜塔で有名な、ピサ市にある教会。観光中心部からちょこっとだけ離れた場所にあるがゆえに、のんびりとしたひとときを過ごすことが出来ます。

サン・パオロ・ア・リパ・ダルノ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 広大な緑地と川のせせらぎをセットで楽しめる点。
  2. 見る角度によって表情の異なる美しい教会を見学出来る点。
  3. ピサ特有の美しいファサード(正面口)を堪能できる点。

「サン・パオロ・ア・リパ・ダルノ教会(Chiesa di San Paolo a Ripa d’Arno/キエーザ・ディ・サン・パオロ・ア・リパ・ダルノ)」は、トスカーナ州ピサ市にある教会。観光中心部から少し離れた場所にある為、豊かな自然と教会の美しさを同時に楽しむことが出来ます。この地方ならではの美しい彫刻で彩られたファサードは必見。

サン・パオロ・ア・リパ・ダルノ教会 押さえておくべき魅力とは?

のんびりとした空気に包まれた教会

サン・パオロ・ア・リパ・ダルノ広場に立つ教会。北側には雄大なアルノ川の雄大な流れ、西側には広場の草木の緑をたっぷりと楽しむことが出来るため、この景色を見に行くだけでも、存分に癒しの効果を得られます。ピサ中央駅から西へ歩いて約10分。街の中心部(ピサの斜塔等がある北側)と違う方向に進むだけで味わえる、長閑な風景に是非会いに行ってみてください。

ピサならではのファサード

サン・パオロ・ア・リパ・ダルノ教会の特長はなんといってもレースのような美しいファサードです。この地方特有のロマネスク様式で整えられており、柱とアーチの織りなす装飾たちは目を見張るものがあります。ファサードが整えられたのは1148年から1165年にかけて。この時既に完成していたピサ大聖堂(ピサのドゥオーモ)の影響も多分に受けたつくりになっているので、見比べてみても面白いかもしれません。

ガラッと表情が異なる背面

サン・パオロ・ア・リパ・ダルノ教会のユニークな点は、別の角度から見ると全く違う表情を見せてくれる点です。写真は背中側から見た教会の姿。なんだかパッチワークのようなあべこべな見た目になってしまっていますが、これは第二次世界大戦の爆撃によってダメージを受けた為。実はこの先には教会の回廊(中庭)が広がっており、鐘楼なども備え付けられていましたが、全て爆撃によって全て無くなってしまいました。

Cappella di Sant’Agata

こちらは唯一爆撃を逃れることの出来た「サンタガタ礼拝堂(カペッラ・ディ・サンタガタ)」。現在、元回廊だった裏庭の一角にちょこんと佇んでいます。12世紀前半に建設されたもので、この礼拝堂が中心となるように、その後、回廊が建設されたそう。私が行った際は、中を見学することは出来ませんでしたが、中にも12世紀当時の壁画が健在だそうです。

開放感のある館内

館内は天井が高く開放感溢れるつくりになっています。戦争による爆撃のダメージを受けた箇所もありますが、それ以前の面影を残す部分もたくさん。例えば中央祭壇奥のステンドグラスは14世紀のもの。その手前(写真左)の柱に描かれた聖人の壁画は、この地方で活躍した画家、ブオナミーコ・ブファルマッコ(Buonamico Buffalmacco)による14世紀前半の作品です。

サン・パオロ・ア・リパ・ダルノ教会 是非食べてほしい逸品

Stoccafisso alla livornese

「ストッカフィッソ・アッラ・リヴォルネーゼ」は、ピサのあるトスカーナ州周辺でよく食べられている干し鱈(ストッカフィッソ)のトマトソース煮込み。トスカーナ州にある港町、リヴォルノが発祥のレシピです。日本や韓国、またヨーロッパでも好んで食べられる「干し鱈」。イタリアの中でも都市によって様々なレシピがありますが、ストッカフィッソ・アッラ・リヴォルネーゼは中でもクセが無くて、食べやすい一品です。

サン・パオロ・ア・リパ・ダルノ教会ワンポイントアドバイス

「タルソスのパオロ」
教会はタルソスのパオロ(サン・パオロ)に捧げられています。「タルソス」とは現在のトルコ南部にある都市、タルススのこと。この地で生まれたパオロは、元々はユダヤ教徒。キリスト教を迫害していましたが、ある出来事によって「回心」し最後は、新約聖書の執筆にあたるほどの人物になります。カラヴァッジオの名画「聖パオロの回心(Conversione di san Paolo)」は、その時の様子を描いたイタリア絵画の傑作です。機会があれば是非作品をチェックしてみてください。

サン・パオロ・ア・リパ・ダルノ教会観光での注意点

サン・パオロ・ア・リパ・ダルノ教会観光での注意点
  1. 毎日10時から18時迄開いています。
  2. 入場無料です。
  3. 出来るだけ明るいウチに見学し、帰路につくようにしましょう。

サン・パオロ・ア・リパ・ダルノ教会は2012年から2019年まで約7年間、長期修復作業が行われており見学することが出来ませんでした。今後も開館時間等変更になる可能性がありますので、気になる方は最新情報をご確認の上、お出かけください。

まとめ

ピサに来る方の多くは、ピサの斜塔を中心に周辺の観光スポットを巡る、半日~一日観光を予定されていると思います。なかなか数日間滞在するチャンスがないかもしれませんが、もし2日目もピサで過ごすご予定があれば、是非普段とはちょっと違ったピサの一面を見に出かけてみてください。駅から普段とは違う方向に数分歩くだけで、とっておきの景色を目の当たりにすることが出来ます。

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