数奇な運命を辿った魅力!ヴェネツィア・サン・マルコ寺院

数奇な運命を辿った魅力!ヴェネツィア・サン・マルコ寺院 | イタリア観光ガイド

サン・マルコ寺院に行ってきました!

ヴェネツィアの象徴的存在「サン・マルコ寺院(サン・マルコ大聖堂)」。一度は映像や写真で見たことのある方も多いのではないでしょうか?ここではサン・マルコ寺院の魅力について、詳しく紹介してまいります♪

サン・マルコ寺院とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ヴェネツィアで最も有名な観光スポットである点
  2. ヨーロッパで最も美しい広場の目の前にある点
  3. イタリア世界遺産の一つである点

サン・マルコ寺院は、ヴェネツィアの象徴とも言われる、大聖堂。目の前に広がるサン・マルコ広場も「ヨーロッパで最も美しい広場」と言われており、世界中の観光客にとっての憧れの観光地のひとつです。ヴェネツィアきっての世界遺産は、すぐ隣に控える鐘楼に上って、上から見るのもオツ。あらゆる角度から、見れば見るほど、驚きと発見に満ちています。

サン・マルコ寺院観光 押さえておくべき魅力とは?

正面を飾る、色鮮やかな「モザイク画」

サン・マルコ寺院に初めて来た方の多くが驚くのが、まるで美術館のように正面の外壁ににずらりと並べられたカラフルな絵。近くで見ると、モザイク画であることがわかります。内容はサン・マルコ寺院の成り立ちを表したもの。文字が読めないたちにとっても、このモザイク画を見るだけで、紙芝居のようにこの寺院の成り立ちが理解出来るような仕組みになっています。

独特のフォルムが個性的な「屋根」

外壁のみならず屋根も個性的なサン・マルコ寺院。イスラム圏にありそうな玉ねぎ型の丸屋根は「ビザンティン様式」という建築様式の大きな特徴のひとつです。ビザンティン様式とは、ビザンティン帝国(東ローマ帝国)時代に成熟した建築様式のコト。当時の首都(コンスタンティノープル)がトルコにあった為、遠く離れた両者で、現在私たちは同じような雰囲気の建物を見て取ることができます。

屋根の上にある、もう一つの「見所」

特に晴れの日は、近付くほどにそのまばゆさに目がくらみそうになる、サン・マルコ寺院。目を凝らして屋根上の装飾をもう少しじっくり見ていくと…なんとそこには、サン・マルコ(聖マルコ)の像があります。サン・マルコはヴェネツィアの守護聖人(日本の氏神様のような存在です)。彼は、ヴェネツィアを代表する巨大建造物の中心から、いつも街を見守っています。

屋内へと続く、ビザンティン様式の世界…

ビザンティン様式の織りなす艶やかな世界は、屋内へと続きます。一歩中に足を踏み入れると、そこはもう、まるで宝石をちりばめたかのようなキラッキラの世界。モザイク画で表されたマリア様やイエス様…。イタリア旅行中、ミラノやローマでステンドグラスやフレスコ画などで飾られた教会を多く見てきた方は、その雰囲気の違いに、あらためて圧倒されることと思います。

一歩引いて観る、サン・マルコ寺院の美しさ

サン・マルコ寺院の目の前は「サン・マルコ広場(Piazza San Marco)」という、欧州でも指折りの美しさを誇る、大きな広場が広がっています。戦争のため、18世紀にこの地へやってきたナポレオンも、広場を見てひとこと「世界一美しい」と絶賛したという噂。是非現地では一歩引いた場所から、広場越しのサン・マルコ寺院の「美」もご堪能ください

サン・マルコ寺院 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Caffè Florian

カッフェ・フローリアンは、サン・マルコ寺院のあるサン・マルコ広場の象徴ともいえるカフェ。イタリアだけでなく、世界で最も歴史のあるカフェと言われています。現在ではカフェというより、なんだか観光地のよう場所になってしまい、なかなかゆっくりお茶をするのは難しいかもしれませんが、それでも時間があったら是非目の前まで行ってみてください。

サン・マルコ寺院 ワンポイントアドバイス

「サン・マルコ寺院、イタリア語にすると…」
サン・マルコ寺院はイタリアでは「バジリカ・ディ・サン・マルコ(Basilica di San Marco)」と呼ばれています。「バジリカ」とは教会の一種。そう、本来ならばサン・マルコ寺院は「寺」ではなく「教会」と呼ぶべき建物なのですが、ナポレオンに征服される18世紀までそれが叶わなかった為、和訳では「サン・マルコ大聖堂」でなく「サン・マルコ寺院」となっていることも少なくありません。

サン・マルコ寺院観光での注意点 押さえておくべき事項

サン・マルコ寺院 観光での注意点
  1. 館内は撮影禁止です。
  2. 1階は無料で見学出来ます。
  3. 2階の博物館や、テラスは有料です。

サン・マルコ寺院は館内撮影禁止です。館内は聖堂自体に当たる部分(1階)は無料で入ることが出来ますので、到着したら列の最後尾に並びましょう。2階の博物館やテラスへ行く際は有料となります。

まとめ

東ローマ帝国を中心に発達したビザンティン様式。美しいモザイク画を基調とした教会は、ここ、サン・マルコ寺院以外では、エミリア=ロマーニャ州の都市ラヴェンナ(Ravenna)などでも多く見られます(ちなみにラヴェンナの教会も、イタリアを代表する世界遺産です)。ヨーロッパの教会の中でも特徴的な姿。現地ではぜひ、ゆっくりとご堪能ください。

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