ピノキオに会いたくて★北イタリア、クーネオ、ヴェルナンテ探訪
ヴェルナンテに行ってきました!
ヴェルナンテはガイドブックにはほとんど載らないような小さい街ですが、児童文学「ピノッキオ」に大変ゆかりのある街として知られています。その秘密とは…この後詳しくご紹介します★
ヴェルナンテとは?絶対行くべき理由ベスト3
- フランスとセットで周遊できる点。
- 可愛らしいピノッキオのアート空間が広がっている点。
- ピノッキオの童話の世界のような可愛らしい街並み。
ヴェルナンテ(Vernante)は北イタリアのピエモンテ州、クーネオというエリアにある小さな集落の1つです。フランスとの国境手前、約20キロのところにあり、車で約2時間で南仏の有名リゾート「ニース」へ行くことも出来ます。村の最大の名物は「ピノッキオ」。実はピノッキオはイタリアで生まれた作品で、ここヴェルナンテは作品にまつわる重要人物に大変ゆかりのある場所なのです。
ヴェルナンテ 押さえておくべき魅力とは?
Attilio Mussino
「アッティリオ・ムッシーノ」はイタリアの児童文学「ピノッキオの冒険(作:カルロ・コッローディ)」の、絵本の挿絵を担当したアーティスト。晩年を奥様とともに、ここヴェルナンテで過ごした為、亡くなった現在でも、写真のように「Lo zio di pinocchio(ピノッキオおじさん)」の愛称で親しまれています。ヴェルナンテに旅行予定の方は、ぜひ旅行前に彼のお顔と、イラストをチェックしてみてください!
巨大「ピノッキオ」
実はテーマパークも存在するほど、イタリア人に大大大人気のピノッキオ。日本でいう桃太郎やかぐや姫のような存在で、今日でもテレビをつけると、CMやアニメの中で日常的に登場します。…ということで、イタリア人たちのテンションに合わせるべく!?まずはピノッキオにご挨拶。駅から約350メートルほど歩いた所にある「観光案内所(Pro loco vernante)」では御覧のような巨大ピノッキオがお出迎えしてくれます。
ピノッキオの噴水
街の中心部には、もう少し本物に近い?サイズのピノッキオもいます。これは「サン・ニコラオ教区教会(Parrocchia San Nicolao)」のすぐ横にあるピノッキオの噴水。鼻が伸びてしまったためか、少々戸惑い気味のピノッキオが愛らしいモニュメントです。このあたりがヴェルナンテ・ピノッキオ巡り中心エリアとなるので、街歩きのスタート地点としてもオススメです。
Museo di Attilio Mussino
ピノッキオの噴水のすぐ後ろには「アッティリオ・ムッシーノ博物館(Museo di Attilio Mussino/ムゼオ・ディ・アッティリオ・ムッシーノ)」もあります。木曜以外毎日開館しており(要 観光案内所への連絡)、中ではアッティリオ・ムッシーノの生涯やイラストなどを見ることができます。イタリア語の知識が多少必要ではありますが、せっかくの旅行!興味がある方は是非立ち寄ってみてください。
街を彩る「壁画」「パネル」
ヴェルナンテの最大の名物はこちらのピノッキオにまつわる壁画やパネルです。サン・ニコラオ教区教会の前の通り「ウンベルト1世通り(Via Umberto I)」一帯が特にメッカで、石畳の通りを歩けば、右に左に、家々の壁に可愛らしいピノッキオのイラストがたくさん見て取れます。この壁画やパネルたちは、年々増え続けているのだそう!いくつ見つかるか、数えながら散策するのも楽しいです。
ヴェルナンテ 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品
Formaggi
「フォルマッジ(フォルマッジォ)」は「チーズ」を意味するイタリア語。ヴェルナンテのあるピエモンテ州はイタリア20州の中でも特に美味しいチーズの生産地として有名です。ヴェルナンテのあるクーネオの「カステルマーニョ(Castelmagno)」は特に有名。そのまま食べるだけでなく、リゾットやニョッキなどの材料として使われることもしばしばあります。
ヴェルナンテ ワンポイントアドバイス
「ピノッキオの冒険を読んでみて!」
イタリアの子供たちのド定番中の定番「ピノッキオの冒険(Le avventure di Pinocchio)」。ディズニー作品の方しか見たことがない!という方は、旅行前に是非、原作を手に取ってみてください。おおまかなあらすじは一緒なのですが、ところどころ違う点があり、理解してからヴェルナンテに行けば、より壁画やパネル、1つ1つへの理解が深まることと思います。
ヴェルナンテ観光での注意点 押さえておくべき事項3選
- 多少の英語(イタリア語)の知識が必要です。
- 行きたいお店やレストランは営業時間にご注意。
- 写真を撮る際は周りへの配慮を忘れずに。
ヴェルナンテは、普段ほとんど外国人(日本人)観光客が足を運びません。個人旅行で向かう予定の方は、多少の英語(イタリア語)の知識を蓄えておきましょう。行きたいお店がある方は営業日程にご注意を。また、壁画は個人宅に描かれていることもあります。写真撮影の際は注意書きなどがないか、チェックしてから撮影しましょう。
まとめ
年々増えていくヴェルナンテのピノッキオモチーフの壁画やパネルは、事前にたっぷりSNSなどで調べてから現地へ行っても、まだまだ知らないものがいっぱい!いくら、見ていても飽きることがありません。イタリア人たちのピノッキオへの深い愛情を感じることも出来、よりイタリアという国を理解する一助にもなることでしょう。是非近くに足を運ぶ機会があれば、立ち寄ってみてください。
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