流線美!ローマ、サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂

流線美!ローマ、サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂|イタリア観光ガイド

サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂へ!

流れるような美しい曲線が不思議かつ神秘的な、ローマのサン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂。行けば独特の個性的な魅力にハマること請け合いです!その魅力をたっぷりとご紹介します★

サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂とは?

おすすめのポイント
  1. まわりの建物に溶け込む不思議な外観を楽しめる点。
  2. 内外に広がる不思議なゆがみを体験できる点。
  3. ローマ・テルミニ駅近くで観光しやすい点。

「サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂(Chiesa di San Carlo alle Quattro Fontane/キエーザ・ディ・サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ)」はローマの陸の玄関口、ローマ・テルミニ駅から歩いて1キロ強のところにある教会です。独特の流線型のフォルムが最大の特長。古い教会でありながら、どこか未来的な香りがする、素敵な空間が広がっています。

サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂 魅力とは?

ボッロミーニの手がけた外観

サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂がイタリアの有名芸術家、ボッロミーニの手によって建設されたのは17世紀中頃。ちょうど時代は「バロック」という建築様式が花盛りで、ヨーロッパ各地でバロックの傑作が生まれました。「バロック」とはポルトガル語で「ゆがんだ真珠」のこと。まずはボッロミーニの傑作のひとつとも言われる、聖堂の持つ独特の曲線美をたっぷりとお楽しみください。

四つの噴水

「クワトロ・フォンターネ」は「4つの噴水」という意味。その名の通り、教会のすぐ横の十字路には、まるで教会と一体になったかのような見事な噴水が、四隅に1つずつ飾られています。写真はローマを流れるテヴェレ川を擬人化した噴水。ローマ有名な彫刻家、ドメニコ・ フォンターナ(Domenico Fontana)の作品と言われています。

楕円形のクーポラ

聖堂内で最も有名なもののひとつが「丸屋根(クーポラ)」です。見事な楕円形と、その中に蜂の巣のように並べられた図形や十字架はなんだかとても未来的。バロックの特長である「ゆがみ」を徹底的に追求したボッロミーニならではの作品です。17世紀当時、これほどまでに美しい楕円を描けるボッロミーニの才能に惚れ惚れ。真ん中には聖霊の象徴である鳩の姿も見られます。

神秘的な祭壇周辺

聖堂内は窓がほとんどないためか、中にいると、どんどん不思議な雰囲気に吸い込まれそうになります。一般的に長い廊下の先に置かれていることの多い中央祭壇。サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂では入口を抜けると早速目の前に現れます。祭壇画はルイ14世の宮廷画家としても知られる、フランス人のピエール・ミニャール(Pierre Mignard)の作品。ローマ滞在中に描いた貴重な作品です。

可愛らしい回廊

聖堂の横には小さいながらもしっかりとした回廊(キオストロ)も設置されています。見上げると長細い八角形の形。その先に美しい青空が広がっており、眺めるだけで心が穏やかになります。真ん中には可愛らしい噴水も!限られたスペースをうまく利用してつくられたサン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂。この下には、地下聖堂もちゃんと用意されています。

サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂 食べてほしい逸品

Panpepato

「パンペパート」はドイツの有名なクリスマス菓子「シュトレン」に似た、イタリアのクリスマスのお菓子。コショウ(ペッパー)が効いたちょっとスパイシーな一品です。ローマ以外でも、フィレンツェ等他の都市でも食べられるのですが、それぞれ、ちょっとずつ中身が異なります。「パンジャッロ」という周りが黄色いタイプも。今ではクリスマスシーズン以外でも、買うことが出来ますので、見つけたら是非チャレンジしてみてください。

サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂ワンポイント

「目と鼻の先にあるサンタンドレア・アル・クイリナーレ教会」
サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会はサン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂から200メートルほど離れたところにある教会。ボッロミーニとほぼ同じ時代を生きたイタリアが誇る巨匠、ベルニーニが手掛けた教会として有名です。二人は何かと比較されることの多い偉人。是非時間があればサンタンドレア・アル・クイリナーレ教会にも立ち寄ってみてください。

サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂での注意点

サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂での注意点
  1. 車の往来に注意して見学しましょう。
  2. 午前のみ開館しています。
  3. 日曜は12時~13時の間だけ入ることが出来ます。

教会は交通量の多い通りに面しています。車に注意して見学しましょう。また開館時間が短いです。毎日開いていますが、13時に閉まってしまいますので、朝イチで向かうのがおすすめです。

まとめ

一見教会のように見えないサン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂。他の建物と一続きになっている為、中に入るのを躊躇してしまうかもしれませんが、扉が開いていたら中に入って大丈夫ですよ!外からでもバロックの美しさを十分に堪能できますが、やはりクーポラを見ると一番感動出来ます!是非中に入ってゆっくりとボッロミーニの傑作をお楽しみください。

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